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私じゃなくても
第3章 友達のライン
side 早瀬

車で出かけた俺が
社宅に帰って来たのは
夜中の2時頃。

頭冷やそうと出かけたけど
結局
ここに帰って来なあかんねんな…

俺はそんなことを思いながら
車から降り
社宅の公園へと向かうと
ベンチに腰を下ろした。

はぁ…

俺、どうかしてるよな…

頭を冷やすどころか
全く気持ちに整理がつかへん俺は
ワンちゃんの部屋の
ベランダを見上げながら
また
ため息をついた。

ワンちゃんとは
会うたばっかりやし
ワンちゃんのことなんて
なんも知らん。
せやのに気に入ってるとか
おかしいやろ。

ましてやワンちゃんは
奥村さんの奥さんで
好きになったところで
どうしようもない相手や。

せやから
俺、思うんやけど
多分
これは恋愛感情やのうて
ワンちゃんが大変そうで
かわいそうやから
助けたいって思う
そーゆーやつなんやないかって。

そうとしか思えへんやろ?

けど…けどな

そうとしか思えへんのに
奥村さんが
ワンちゃんに冷たい態度
とってるん見ると
ほんまに腹が立つんや。

ワンちゃんが奥村さんのこと
『タカくん』とか呼んでんのも
気に入らんし
ワンちゃんが泣いてたら
抱きしめたなるし
ほんまは今すぐにでも
電話したいし
ワンちゃんからやって
電話かけてきて欲しい。
メッセでもえぇから
やりとりしたいんや……。

なんなら
千華ちゃんが夜泣きして
今、ワンちゃんが
ここに降りてきてくれへんやろうかとさえ、思うてまう。

あー…、あかん。

考えれば考えるほど
恋愛感情としか
思えへんなる。

くそ…

やっぱり
好きなんかな…

どんな人かも
分からへんのに
好きになってもうたんやろうか。

もしも…
もしもやで?

好きなんやとしたら
ちょっと不味いやんけ。

久しぶりに
好きになった女が現れたと思うたら
隣の部屋の人妻とか。

いやもちろん
好きになってもうてるとしても
ワンちゃんに
その気持ちを伝える気はないし
奥村さんから
ワンちゃんを奪う気もないで?

人の家庭を壊すつもりなんて
さらさらないし。

あーーくそー

俺は
何回おんなじことを
グルグル考えてんねん!!!

と、握り拳を作って
自分の太ももを叩いた
その時やった。

「こんばんは…」
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