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私じゃなくても
第4章 秘密のはじまり
『咳が聞こえたのですが
風邪でも引かれましたか?
もしそうなら
お薬持ってますか?』

すると
早瀬さんからすぐに返信が届いた。

『風邪、引いたみたい。
薬は買ってきたので大丈夫です。
咳、うるさくてすみません』

うるさいなんて
思ってないのに。

『うるさくなんてないですよ。
早く良くなるといいですね。
お節介でなければ
残ってしまった晩御飯
おすそ分けしてもいいですか?
温かいものもあるので』

『ほんま?!
嬉しい!!ありがとう!!』

そんなに喜んでもらえるなら
思い切って連絡して良かった。

『今から準備して届けます』

それから私は
音を立てないように準備をし
早瀬さんの部屋を軽くノックした。

すると静かに玄関のドアが開き
中から
タオルで口元を押さえた早瀬さんが顔を出した。

「あ、あの、これ」

「ありがとう。
風邪うつしたらあかんから
これで」

「あ、はい。お大事に」

ガチャ。

わずか数秒。

早瀬さんの顔色さえ
分からないまま
ドアは閉まってしまった。

きっと
私に風邪をうつさないように
してくれたんだろうけど
なんだか…

少し

寂しい気がした。
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