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私じゃなくても
第4章 秘密のはじまり
side 早瀬
躊躇があったんやと思う。
そう思うてしまうほど
ワンちゃんの返信は遅かったからや。
それなら…
『ありがとう!
寝られそうになかったから
助かった。
今日も奥村さん遅いなぁ』
俺は
ワンちゃんが後悔して
「やっぱり…」
なんてことを言い出さないよう
速攻でメッセージを送った。
『はい。
今日はすごく遅くなるみたい』
すごく遅い?
なんや…変な言い回しやな。
まぁとにかく
奥村さん遅いなら
もう少しワンちゃんと
こうしていられそうや。
嬉しいかって?
嬉しいに決まってるやんか。
しばらく
姿を見せへんかったワンちゃんと会えて
メッセージのやりとりまでしてるんやから。
『千華ちゃんは元気?』
『はい。とても』
『それは良かった。
奥村さんは……いや、奥さんは
あー……ややこしいなぁ。
奥村さんの奥さん
下の名前教えてくれへん?』
そうメッセージを送ると
俺の胸は高鳴った。
ほんまはもっと前から知りたかったけど、聞かれへんかったんや。
なんて名前なんやろ…
俺は
ボードの向こうの
ワンちゃんの存在を感じながら
携帯の画面に釘付けになった。
それから数分
やっとワンちゃんからのメッセージが届いた。
躊躇があったんやと思う。
そう思うてしまうほど
ワンちゃんの返信は遅かったからや。
それなら…
『ありがとう!
寝られそうになかったから
助かった。
今日も奥村さん遅いなぁ』
俺は
ワンちゃんが後悔して
「やっぱり…」
なんてことを言い出さないよう
速攻でメッセージを送った。
『はい。
今日はすごく遅くなるみたい』
すごく遅い?
なんや…変な言い回しやな。
まぁとにかく
奥村さん遅いなら
もう少しワンちゃんと
こうしていられそうや。
嬉しいかって?
嬉しいに決まってるやんか。
しばらく
姿を見せへんかったワンちゃんと会えて
メッセージのやりとりまでしてるんやから。
『千華ちゃんは元気?』
『はい。とても』
『それは良かった。
奥村さんは……いや、奥さんは
あー……ややこしいなぁ。
奥村さんの奥さん
下の名前教えてくれへん?』
そうメッセージを送ると
俺の胸は高鳴った。
ほんまはもっと前から知りたかったけど、聞かれへんかったんや。
なんて名前なんやろ…
俺は
ボードの向こうの
ワンちゃんの存在を感じながら
携帯の画面に釘付けになった。
それから数分
やっとワンちゃんからのメッセージが届いた。