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ハーレムに咲く華達
第4章 フロリーナ
「フロリーナ……」

あっという間に押し倒され、ハブリエルの吐息がかかる。

そうね。たまには欲求を満たしてあげないと。

男の人は大変だものね。

私はハブリエルの思うがままにされた。


「フロリーナ……応えてくれ。」

なのにハブリエルは、切ない表情で私を見つめてくる。

「俺に甘い声を聞かせてくれ。俺にしか見せないフロリーナを、見せてくれ。」

胸が痛い。

ハブリエルは、私の心を求めているの?

でも!もう信じて裏切られるのは、嫌!

「フロリーナ。」

ハブリエルは、私をぎゅっと抱きしめて、それっきりだった。

「愛してる、フロリーナ。」

泣いている?ハブリエルが。

私を愛していると、泣いている。
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