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第2章 フェナ

「分かりました。我が国の為にも、皇太子を産みます。」

「ああ、頼りにしているぞ。」


そして、アルテナの事と、皇太子・ハブリエルの事を教えられた。

アルテナは、今の皇帝が侵略を繰り返し、大きくしていった国である事。

皇后は、有力な家臣の家の出身で、その皇后が産んだ第３皇子がハブリエルである事。

皇后には、もう一人第２皇子がいるけれど、その子は争いごとが嫌いで、皇太子には向かず、第１皇子は産んだ母の地位が低いとかで、皇太子になれなかった。

けれど、第１皇子は政治能力に長けていて、皇太子の側近になるらしい。


そして重要なのは、これから作られるハブリエルのハーレムの事。

「ハブリエル様は18歳になりますが、まだハーレムには一人しかおられません。」