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ハーレムに咲く華達
第2章 フェナ
「フェナ姫。」

そして私の手を、ハブリエルは手に取った。

「君には、俺の一生分の誠意を尽くす。他の女を抱いても、それだけは曲げない。」

皇太子殿下の言葉に、周囲はまたざわついた。

「だから、俺を信じて付いて来てくれ。」

その瞳に嘘をなかった。

「君を心から尊敬し、貴い、心を通わせる。」

私の目から、涙が零れた。

「俺の妻になってくれ。」

私は、うんと頷いた。

そして、ハブリエルは立ち上がった。


「私、フェナは、皇太子殿下ハブリエルを夫とし……」

ハブリエルが私の涙を拭ってくれた。

「……一生、支え合う事を誓います。」

周りはシーンとなる。

「皇帝陛下、皇后陛下。ここにいる皆。」

ハブリエルは、大きな声で呼びかけた。
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