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ハーレムに咲く華達
第2章 フェナ
「フェナ……」

「ハブリエル……」

ハブリエルが私を見つめる。

「俺の情熱を受け取ってくれるか。」

その時、アマリアが言った言葉を、思い出した。


『皇太子殿下の情熱を受け取って。』


「はぁはぁ……情熱って?」

「俺のおまえを愛している証だ。」

私を愛している?

胸がドキッとした。

「子種だから、俺の子供ができるかもしれない。もちろん、今日は初めてだし、断る権利もある。」

お互い、愛情を感じているのに、断るわけがない。

「出して。」

「フェナ。」

「あなたの愛情を受け取って、子供を産むわ。沢山出して。」

「はぁはぁ、言っておくけど、子供が欲しいから子種を注ぐんじゃないからな。」

「うん。」

「俺の愛情の証だ。」
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