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ハーレムに咲く華達
第2章 フェナ
「教えて。一体誰の子供を身籠ったの?」

「それは……」

躊躇っている。

下を向いて、言いにくそうにしている。

「まさか。皇太子妃の私を差し置いて、ハブリエルの子供を宿した訳じゃないわよね。」

アマリアは、私を見つめた。

「お許し下さい。こればかりは、神が授けた物です。順番は、どうにもなりません。」

あくまで、私に勝ったつもり?

私はアマリアを平手打ちした。


「皇太子殿下の、情熱を受け取って下さい?あなたも注がれていたんでしょ?ハブリエルの子種を⁉」

そして今度は、反対側を平手打ち。

「私のところには、3日に一回。だけどあなたのところには、毎日のように。さぞ、おかしかったでしょうね。」

「おかしいだなんて!」

私は思いっ切り、アマリアを叩いた。
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