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ハーレムに咲く華達
第2章 フェナ
勢いのあまり、アマリアは床に倒れ込んだ。

「私を見下してたんでしょ。」

アマリアを足蹴りにした。

「早く私に皇子が産まれれば、自分は毎晩のように、ハブリエルの愛情を受け取れるものね。」

何も言わないアマリアを、これでもかというくらい足で蹴落とした。

「うっ……お許し下さい。お腹の子供にさわります。」

やっとアマリアが口に出した言葉は、子供への配慮だった。

「お気に障ったのなら、いくらでも謝ります。でも、この子はハブリエル様の御子。この国の皇子か皇女のなる方です。」

「それが何だって言うの!身分が低いあなたの子が!この国の皇子だなんて!皇太子妃である私が認めないわ!」

アマリアは、唖然としていた。

「どうすれば、この子を助けて頂けるんですか?」
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