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ハーレムに咲く華達
第2章 フェナ
「だったら、傷ついたままでいればいい。」
「えっ……」
「皇太子妃フェナ。おまえから皇太子妃の座を取り、未来永劫この部屋から出る事を許さない。」
それを言うと、ハブリエルは部屋から出て行こうとした。
「待って!」
私は慌ててハブリエルの腕を掴んだ。
「私はあなたが誓いを立てた妻よ?私が皇太子妃じゃなかったら、誰が皇太子妃になるの⁉」
「新たに迎える。」
「私に、一生誠意を尽くすって、言ったじゃない!」
「この城に置いてやるのが、精一杯の誠意だ。」
本気だ。
ハブリエルは本気だ。
「金輪際、会う事はないだろう。」
「ハブリエル!」
伸ばした手を無視され、ハブリエルは行ってしまった。
それから私は、ずっとこの部屋から出た事がない。
出てもハブリエルは見逃してくれるのだろうけど、私は敢えて出なかった。
「えっ……」
「皇太子妃フェナ。おまえから皇太子妃の座を取り、未来永劫この部屋から出る事を許さない。」
それを言うと、ハブリエルは部屋から出て行こうとした。
「待って!」
私は慌ててハブリエルの腕を掴んだ。
「私はあなたが誓いを立てた妻よ?私が皇太子妃じゃなかったら、誰が皇太子妃になるの⁉」
「新たに迎える。」
「私に、一生誠意を尽くすって、言ったじゃない!」
「この城に置いてやるのが、精一杯の誠意だ。」
本気だ。
ハブリエルは本気だ。
「金輪際、会う事はないだろう。」
「ハブリエル!」
伸ばした手を無視され、ハブリエルは行ってしまった。
それから私は、ずっとこの部屋から出た事がない。
出てもハブリエルは見逃してくれるのだろうけど、私は敢えて出なかった。