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第2章 フェナ

時が過ぎるにつれて、召使いの女達も、徐々に減って行った。

「ねえ、私いつまでここにいればいいの？」

召使いは、困ったように言った。

「お亡くなりになるまでだと思います。」

「ふふふ。気が長いわね。」

召使いは、私の事を気が触れた変人だと、噂していた。


「ねえ、私の存在意義って何？」

「それは……アルテナ帝国とコーネイン帝国の結ぶ懸け橋だと思います。」

「私がここにいる事で、両国は戦争をしないで済むのね。」

「はい、仰る通りでございます。」

召使いは、何とか私の機嫌を損ねないように、必死だ。

「私が死んだら、コーネイン帝国はこの国を滅ぼしてくれるかしら。」

「そんな事を仰っては、いけません。」

私はその召使いを、睨みつけた。

「今、何て言ったの？」

「あの……お許し下さい。」