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ハーレムに咲く華達
第3章 ヘルダ
フェナ姫様の召使いから、遺体を森に捨てたと話を聞いた時は、驚きを隠せなかった。

私は元々、フェナ姫様の侍女で、コーネイン帝国から一緒にこのアルテナ帝国にやってきた。

仕事振りを評価され、侍女達の教育係に移っていた、その矢先の事だった。

私は急いで、皇太子殿下の元へ行き、フェナ姫様の遺体捜索を願い出た。

けれど、皇太子殿下のお言葉は、あまりにも冷たかった。

「明日、探せばいい。」

「明日では間に合いません!今夜、獣に食われでもしたら!」

「それでもいい!」

皇太子殿下はそう言って、遺体捜索を急がなかった。


翌朝、早くに私達はフェナ姫様を探した。

「いらっしゃいました!」

ハッとして急いで駆け付けると、そこには肉を食われ、白骨が見え、体がバラバラになっている遺体があった。
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