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ハーレムに咲く華達
第3章 ヘルダ
「ああ……」

まさかここまでだなんて。

私達はバラバラになった遺体を寄せ集め、お城に持って帰った。

「自業自得だ。」

皇太子殿下はまたもや、冷たい態度を取られた。


どうして、こんな事に!

この国に来たのは、フェナ姫様の幸せの為だったのに!

今や、遺体も無残な姿になるなんて!


「皇太子殿下。最後にお願いです。」

私は皇太子殿下の側に、膝を着いた。

「せめて遺体を、コーネイン帝国にお戻し願いませんでしょうか。」

「ならん。あの女は、未来永劫この城に留まらせる。」

「どうか、もうフェナ姫様を苦しめないでください。最後にご両親にお会いしたいはずです。」

「会ってどうする。もう死んでいると言うのに。」

皇太子殿下は、最後までフェナ姫様を許さなかった。
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