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ハーレムに咲く華達
第3章 ヘルダ
「こう言うのも何だけどさ。俺の精を欲しくなったら、言ってくれよ。」

そんな事、絶対あるわけないじゃん。

そう思いながらも、心が温かくなるのは、どうしてなんだろう。


そして、2か月して。

私は自分の体調に、変化を感じた。

生理が来ないのだ。

逆算すると、あの日襲われた時しか思いつかない。

絶対、あの男の子供だ!

私はこの身体を呪いのように感じた。


「おい、大丈夫か?」

私の胸を好きだと言った男が、心配してくれた。

「何があった?」

「……子供ができた。」

「えっ……」

男もその一言で分かったらしい。

あの皇太子の子供だって。


「お伝えしよう、皇太子殿下に。」

「言ってどうなるのさ!あいつは、堕胎しろって言うだけだ!」

「そんなの分からないじゃないか!」
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