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ハーレムに咲く華達
第3章 ヘルダ
私は鋭い目で皇太子を見た。
「俺を殺そうとした女の子供が、野放しにされるのが、嫌なんだよ。」
自分の身の安全の方が大事だって言うの⁉
どこまでも、卑劣な男!
「もし皇子だったら、どうするのですか?」
「どうしようなぁ。」
「殺すんですか?自分の初めての御子を?」
お互い睨み合ったまま、動かない。
「お前次第だな。」
それっきり、皇太子は私の部屋を訪れる事はなかった。
月が満ちて、私は皇子を産んだ。
「おめでとうございます!第一皇子の誕生です。」
周囲は歓喜に湧いた。
ハーレムに子供が誕生した事で、お目出度い雰囲気は、一層盛り上がった。
だが、その事は一瞬にして、静まり返ってしまった。
「この子は、第一皇子にあらず!」
皇太子ハブリエルが、そう宣言したのだ。
「俺を殺そうとした女の子供が、野放しにされるのが、嫌なんだよ。」
自分の身の安全の方が大事だって言うの⁉
どこまでも、卑劣な男!
「もし皇子だったら、どうするのですか?」
「どうしようなぁ。」
「殺すんですか?自分の初めての御子を?」
お互い睨み合ったまま、動かない。
「お前次第だな。」
それっきり、皇太子は私の部屋を訪れる事はなかった。
月が満ちて、私は皇子を産んだ。
「おめでとうございます!第一皇子の誕生です。」
周囲は歓喜に湧いた。
ハーレムに子供が誕生した事で、お目出度い雰囲気は、一層盛り上がった。
だが、その事は一瞬にして、静まり返ってしまった。
「この子は、第一皇子にあらず!」
皇太子ハブリエルが、そう宣言したのだ。