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ハーレムに咲く華達
第3章 ヘルダ
「何を言っている?おまえのハーレムから生まれた子供だぞ。」
出産の祝いに来てくれた皇帝は、おろおろするばかりだ。
「俺を殺そうとした女の子供を、皇子として認めない。」
これが、私への本当の罰なのだ。
私は、一国の皇太子を殺そうとした罰を、今受け止めるしかないのだ。
それから、子供にはヨハンという名前を授かった。
そして、ヨハンは賢い子に育った。
「お母様。どうして僕の名前は、ヨハンなの?」
「それは……」
「だって、おかしいでしょ?ヨハンって、この国の建国の時の、裏切り者の名前でしょ?それ以来、ヨハンって名前は禁止されてるって、聞いたよ?」
初めての子供に、裏切り者の名前を付けるなんて。
私はどうなってもいいのに、この子が可哀想だ。
出産の祝いに来てくれた皇帝は、おろおろするばかりだ。
「俺を殺そうとした女の子供を、皇子として認めない。」
これが、私への本当の罰なのだ。
私は、一国の皇太子を殺そうとした罰を、今受け止めるしかないのだ。
それから、子供にはヨハンという名前を授かった。
そして、ヨハンは賢い子に育った。
「お母様。どうして僕の名前は、ヨハンなの?」
「それは……」
「だって、おかしいでしょ?ヨハンって、この国の建国の時の、裏切り者の名前でしょ?それ以来、ヨハンって名前は禁止されてるって、聞いたよ?」
初めての子供に、裏切り者の名前を付けるなんて。
私はどうなってもいいのに、この子が可哀想だ。