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ハーレムに咲く華達
第4章 フロリーナ
兵士達は、私を卑猥な表情で見てくる。

その時、召使いの一人が、剣を持って兵士に立ち向かった。

「姫様!お逃げ下さい!」

それを合図に、私は走った。

「おっと!デルクセン帝国の姫君とあっちゃあ、逃がす訳には行かないな。」

直ぐに囲まれ、私は縄に縛られた。

「傷つけるなよ。戦利品だ。」

戦利品。その瞬間、デルクセン帝国が滅びた事を悟った。

「姫さん、名前は?」

「あなたに答える名前はありません。」

「気が強いなぁ。姫さんって言うのは、皆そうなのかよ。」

兵士は、くしゃみをした。

「確か皇子達は皆捕まって、処刑だとよ。」

兄や弟達が⁉

おのれ!憎きアルテナ帝国め!

「それで、第一皇女は宮殿で自殺。第二皇女も兵士に捕まって、自ら死んだ。」

お姉様!

辱めを受けるくらいなら、死を選んだんですね。
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