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奸計〜罠に堕ちた女達〜
第42章 脅迫

女性は呆然としながら、男の後ろ姿を見送るしか出来なかった。
『ど…どうして…?こんなことに…。』
悔しそうな目で男が出て行った扉を睨むが、それをしたところで何も解決しない。女性は立ち上がり、服の乱れを正し始める。
『早く帰らないと…。優子が…。アイツに…。』
女性は逸る気持ちを抑え、事後処理をしていく。その女性、玉木光江は湧き上がる怒りと身体で燻る欲情と闘いながら、テキパキと片付けていく。
光江が先ほどの男、狩野孝宏との関係は1週間前に遡る。
「玉木課長…。少しお話があるのですが…。」
「何…?忙しいんだけど…?」
光江は声をかけてきた社員を見て、不機嫌そうに答える。光江が課長を務める営業バリバリの課において、ほとんど他の社員とコミュニケーションを取らない陰キャな印象を与える狩野孝宏。そんな彼に声をかけられ不機嫌になる光江。
『こんなんでも…営業成績はまずまずなのよね…。』
うだつの上がらない感じの狩野だが、成績自体は悪くない。特に文句も言わず、黙々と仕事をこなす狩野に何故か嫌悪感を感じてしまう光江は、早く首にしたいが、その理由が見つけらず、厳しく当たるだけに留まっていた。
「で…?何…?用件があるなら、早く言って…。」
「ここでは…。会議室でお話できませんか…?」
「3分だけよ?忙しいんだから。」
狩野の返事を待たず、立ち上がって、会議室に向かう光江。タイトスカートに包まれた大きなお尻をプリプリさせながら歩く光江の後ろ姿を睨むようにして追う狩野。
『他の社員には笑顔で接するのに…俺にはこの態度…。マジでなんなんだよ…。』
狩野もまた内心イライラしながら歩く。入社以来、この課に配属され、その時から狩野に対して冷たく当たる光江。明らかな依怙贔屓が存在する課内だが、光江に対して誰も何も言えない。
玉木光江は40歳。その美貌は10歳は若く見える。キツめの美人だが、その抜群に良い豊満で妖艶なスタイルも相まり、付き従う者も多い。さらに光江の父親は会社の取締役である。夫はお飾りではあるが、同じ社内で部長を務めている。
気が弱い男だが、光江にベタ惚れし、何でも言うことを聞くイエスマンでしかない。光江が自身の立場をコントロールしやすくするために選んだ結婚相手であった。
そんな理由があり、光江に反抗的態度を取れる者などいなかった。今までは…。
『ど…どうして…?こんなことに…。』
悔しそうな目で男が出て行った扉を睨むが、それをしたところで何も解決しない。女性は立ち上がり、服の乱れを正し始める。
『早く帰らないと…。優子が…。アイツに…。』
女性は逸る気持ちを抑え、事後処理をしていく。その女性、玉木光江は湧き上がる怒りと身体で燻る欲情と闘いながら、テキパキと片付けていく。
光江が先ほどの男、狩野孝宏との関係は1週間前に遡る。
「玉木課長…。少しお話があるのですが…。」
「何…?忙しいんだけど…?」
光江は声をかけてきた社員を見て、不機嫌そうに答える。光江が課長を務める営業バリバリの課において、ほとんど他の社員とコミュニケーションを取らない陰キャな印象を与える狩野孝宏。そんな彼に声をかけられ不機嫌になる光江。
『こんなんでも…営業成績はまずまずなのよね…。』
うだつの上がらない感じの狩野だが、成績自体は悪くない。特に文句も言わず、黙々と仕事をこなす狩野に何故か嫌悪感を感じてしまう光江は、早く首にしたいが、その理由が見つけらず、厳しく当たるだけに留まっていた。
「で…?何…?用件があるなら、早く言って…。」
「ここでは…。会議室でお話できませんか…?」
「3分だけよ?忙しいんだから。」
狩野の返事を待たず、立ち上がって、会議室に向かう光江。タイトスカートに包まれた大きなお尻をプリプリさせながら歩く光江の後ろ姿を睨むようにして追う狩野。
『他の社員には笑顔で接するのに…俺にはこの態度…。マジでなんなんだよ…。』
狩野もまた内心イライラしながら歩く。入社以来、この課に配属され、その時から狩野に対して冷たく当たる光江。明らかな依怙贔屓が存在する課内だが、光江に対して誰も何も言えない。
玉木光江は40歳。その美貌は10歳は若く見える。キツめの美人だが、その抜群に良い豊満で妖艶なスタイルも相まり、付き従う者も多い。さらに光江の父親は会社の取締役である。夫はお飾りではあるが、同じ社内で部長を務めている。
気が弱い男だが、光江にベタ惚れし、何でも言うことを聞くイエスマンでしかない。光江が自身の立場をコントロールしやすくするために選んだ結婚相手であった。
そんな理由があり、光江に反抗的態度を取れる者などいなかった。今までは…。

