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奸計〜罠に堕ちた女達〜
第42章 脅迫
会議室で見せられたデータも、アフターピルも、用意周到に準備されていた。狩野がずいぶん前から今日のことを計画していたことがわかる。

光江はフラフラになった身体を引きずるように帰途につく。その際にネットでピルを購入しておく。今日、何の躊躇いもなく、2回も中出しされた。次からもゴム有りなんて望めないだろう。

『明日には届かないけど…。明日も抱かれるなら…。アフターピル…ちゃんと用意してくれるかしら…。』

一抹の不安を覚えながらも、光江にはどうすることも出来ない。この時点で光江は狩野に抱かれることを当たり前に感じてしまっている。その違和感に気づかないまま、光江は次の日を迎える。

光江が出社すると、すでに狩野は出社していた。互いにチラリと視線が絡み合うが、狩野が口を開くことはなく、光江はそれに安心と不満を綯い交ぜた感情を覚えるが、それを振り払って、仕事に取り掛かる。

業務中は何度か言葉を交わす機会があったが、他人の目もあり、狩野は普段のように、覇気もない暗めな感じで応対してくる。光江は努めて冷静に普段と変わらず厳しめに接する。

後で何を言われるかわからないが、急に光江が狩野に優しくすれば、周りが不審に思う。光江の態度に何も言わない狩野。その態度から許容範囲だと光江は自身を納得させる。

光江は落ち着かないながらも、何とか業務をこなす。夕方になり、狩野は帰り支度を始める。

『帰るのかしら…。』

光江は今日も呼び出される覚悟をしていたが、その様子はない。と、その時、携帯が鳴る。画面を見ると狩野からのメッセージが届いていた。チラッと狩野を見ると携帯を弄っている。

恐る恐る画面を見ると、【今日は用事があるので、早く帰ります。明日は呼び出すので、早く帰らないようにしておいてください。明日も昨日と同じくらいにはなると思っておいてください。】とあった。

光江は今日、呼び出されないことにほっとした気持ちと、若干の不満を覚える。

『何よ…。これじゃ…私が抱かれたがってるみたいじゃない…。』

自身が感じた不満を慌てて打ち消す光江。

【わかりました。】とだけ返信する。それを確認した様子の狩野はそそくさと退社していく。

この時、光江が狩野を帰さないようにしていれば、この後起こる悲劇は防げたかもしれない。しかし、今の光江にはそれを知る術はなく、後で強烈に後悔することになる。
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