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奸計〜罠に堕ちた女達〜
第14章 浴衣
神社を中心に行なわれる夏祭りの花火大会。神社の周りにはあちこち露店が並ぶ。夕方には着いた二人は目についた美味しそうなものを買い、食べ歩きしながら、花火が上がる時間まで過ごす。時折同じ学校の友達に会って駄弁ったり、ナンパをあしらいながら二人は花火を見る場所を探す。

「人多いね~。なかなかいい場所ないなぁ〜。」

「そうだね~。こういう時に良二がいたら…。あいつこういう時、どこで見たらいいかとか詳しかったのに…。浮気なんかするから…!」

つい、2週間前まで付き合っていた彼氏の良二の悪態をつく良美。なかなかのイケメンであったが、その分他の子からの人気も高く、浮気を繰り返したため、良美が振ったのだ。

「本当に…。なんで私たちみたいに可愛い彼女がいるのに男子って…。盛りやがってあの野郎たち!」

可愛らしい顔立ちとは裏腹に汚い言葉で同意する花蓮。花蓮もまた一個上の先輩の彼氏がいたが、こちらも1年生に手を出したのが花蓮にバレて花蓮が振っている。

二人ともしばらく元カレの悪口を言いながら場所を探す。

「あっ、あそこはどうかな?ちょっと離れてるけど、ここからなら、しっかり見えるんじゃない?」

「あ〜、そうだね。いつもあの鉄塔の近くで上がるから大丈夫そうだね。」

花蓮が見つけた場所に良美が同意し、二人はちょうど椅子のように積まれたブロックに腰を下ろす。買ってきた食べ物を広げ、準備する頃には辺りは暗くなり始めていた。

「まだ時間あるね…。ちょっとトイレ行きたいかも…。」

花蓮がトイレに行きたいと言い出した。

「あと、1時間近くはあるから大丈夫だよ。私、場所取りで残るから行って来たら?」

「トイレ混んでそうだよね〜。」

「そうだね~。間に合うとは思うけど…。そうだ!あっちの林の近くにトイレあったよね?あっちは?」

「あ〜、あそこ…。あそこけっこう暗くて気持ち悪いんだけど…。どうしようかな。」

「どっちでも間に合うとは思うけど…。早く行ったほうがいいかもよ?」

「ん〜、じゃあ、人がいなさそうな方に行く。あんまり良美待たせるのもね。1人でいるとナンパされまくるかもよ?」

メンヘラチックな化粧をし、か弱い雰囲気を醸し出す良美に言い寄る男も多い。

「大丈夫!全部追っ払うから!でもイケメンが来たら話くらいしてもいいけど。」

見た目と違い、良美はかなり気が強い。
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