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奸計〜罠に堕ちた女達〜
第16章 水泳部
「城田…。お前、最近タイムの浮き沈みが激しいが、何か理由はあるのか?」

「……。特に思いあたりことは…。自分でも理由がわかりません…。」

やはりタイムのことか…。優は内心焦りながらも平静な振りをして答える。実際には心当たりがあるのだが、それを狩野に言うことはできない。

「そうか…。本当に心当たりはないのか?勉強や進学、友達付き合い。学生がタイムの浮き沈みが激しい時はだいたい何かしらの不安を抱えているんだが…。」

「特には何も…。成績はいつも通りですし、進学も推薦をもらえるので合格できると進学指導の田所先生に言っていただいてます。友達付き合いにも問題ありません。」

優がしっかりと答える。

「進学指導の田所先生がね…。彼も若いのにしっかり指導しているみたいだな…。」

狩野の呟きに優はドキリとする。優の心当たりは田所先生に由来するからだ。狩野は必要なこと以外話さない、雑談など学生としないし、他の先生のことなんか気にする様子など今までなかったのに…。優は嫌な汗をかく。

「俺にはお前のタイムの原因に心当たりがあってな…。」

そう言って狩野は机の上に置いてあるスマホを手に取る。

「原因はこれじゃあないのか?」

「あっ!?えっ!?なんで…。どうやってこんなの…!?」

狩野が見せてきたスマホの画面には私服の優と田所先生が手を繋ぎラブホテルに入る瞬間が鮮明に映っていた。

「たまたま俺が用事があって出かけた時になぁ…。二人を見かけてね。俺の見間違いであってほしい。真面目な先生と真面目な学生に限ってこんなことを…。と思いながら再度確認するために2時間くらい待ったよ。そしたら、ほらっ。」

狩野が画像をスライドさせると、今度はラブホテルから出てくる時の二人の写真が現れる。そのまま写真をスライドさせていくと、田所先生の車に乗り込む二人の姿まで写真に収められていた。

「そ、そんな…。違います…。わ、私じゃ…。」

「んっ?これは城田じゃないのか?そうか…。まあ、そうやって田所先生に全て押し付けて、人違いですと言い逃れできるならしてみればいいが…。」

「た、田所先生はなんと…?」

「まだ田所先生には何も言ってない。彼も婚約したばかりだし、これが明るみに出たらおしまいだからな~。先ずはしっかり事実確認してからと思って。」

「そ、その写真をどうするつもりですか…?」
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