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奸計〜罠に堕ちた女達〜
第16章 水泳部
狩野が優に尋ねる。優は覚悟を決める。

「……。先生は田所先生と私の関係を知ってどうされるおつもりですか?」

「どうするって、そりゃ学校に報告するしかないな。そしたら、お前はたぶん良くて停学。田所先生は懲戒免職だろうな…。全て内密に処理する必要はあるだろうが。大問題だぞ?婚約者がありながら、立場を利用して自校の生徒に手を出すなんて…。」

「…でも、それは狩野先生が学校に報告したら、ですよね?しなければ問題にはなりません。」

「……。俺に黙っていろと言うのか?」

「はい…。その代わり…。」

「その代わり?」

「……。今日…。ここで…。私の身体を好きにしていただいて構いません…。21時までにかえしていただけるなら、それまで私を抱いてください。」

優は思い切った提案をする。狩野の厭らしい視線を常に感じていた優は、これなら狩野も乗ってくると考えていた。大事にしていた処女は好きな人に捧げた。今日だけであれば…。それで秘密が守れるのであれば…。

「……。なるほど…。交換条件と言うわけか…。今は18時…。3時間お前の身体を好きにしていいから、この写真を握り潰せと…?」

「はい…。そうです。私の身体を好きにしていいので、写真を消してください。写真のデータはそのスマホにしか入っていませんか?」

「ああ、このスマホにしかないが…?」

「それを信じることは難しいので、さらに提案があります。」

「なんだ?言ってみろ?」

「私を抱く時に初めはレイプのように無理やりきてください。私の携帯でそれを撮ります。約束を守ってくれない場合は、その動画とともに訴えます。」

「おぉっ…。田所先生のためにそこまでするのか…?愛されてるね~。」

「……。私の提案に乗っていただけるのでしょうか…?」

狩野は僅かに考える様子を見せる。しかし、すぐに優に向かって言う。

「いいだろう…。その提案乗ってやろう…。」

「……。ありがとうございます。では、部室に携帯を取りに戻ります。他の部員にも挨拶しないと怪しまれるので。」

「良いだろう。取って来い。あぁっ、ただ水着は脱ぐな。水着のままでやりたい。」

狩野の言葉に優は軽蔑の眼差しを向ける。

「お前だって、制服を汚したくはないだろう?水着の方が何かと楽だしな。」

「わかりました。すぐに戻ってきます。」

優が指導室を出ていく。
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