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奸計〜罠に堕ちた女達〜
第18章 催眠〜母娘〜
「構いませんが、二人を見ると30分4500円になりますが、よろしいでしょうか?」
「あらっ、それでも安いわ…。じゃあ、それで…。」
「わかりました。ありがとうございます。では、お二人ともお座りください。占い中は水晶や手相などいろいろ複合的に占っていきますが、追加料金等は発生しませんので、ご安心ください。」
「へぇっ…。なんでも使うんですね〜。」
陽菜が珍し気に大きな瞳で狩野の手元に置かれた水晶などの道具を見る。
「ええ、その人に合わせて一番良い道具を使ってしっかり占いをしていきますので。では、ここにお名前と誕生日だけお書きください。」
「は〜い。」
二人揃って返事をするとサラサラと名前と生年月日を書いていく。占い師の狩野は二人が書く内容を目で追いながらリモコンを取り出し、操作し始める。すると店内のスピーカーから不思議なリズムを奏でる音楽が流れ出す。
「これは中国に伝わる二胡と太鼓で演奏されるものでして、私が集中力を高めるために流させていただきます。」
何やら怪し気であり、本格的でありそうな雰囲気に二人とも占い当たりそうと思ってしまう。真希はそういう風に思わせるための雰囲気作りなのかなとも考える。
「それでは占いを始めたいと思います。お二人が占ってほしいことはなんでしょうか?」
「恋愛運をっ!ママも私も恋愛運を聞きたいです!」
陽菜が勢い込んで言う。
「わかりました。では、まずはお二人の恋愛運を見ていきたいと思います。そのために基本的にお二人は私ではなく、この水晶を見てください。この水晶がお二人の気を吸い、その気の流れから、私が占いますので。」
「は〜い。」
「わかりました。」
陽菜と真希がそれぞれ返事をし、薄暗い部屋の中で妖しく光る水晶を見つめる。その向こうで狩野が筮竹(ぜいちく)と言われる八卦の占いで使用される細長い棒の束をじゃらじゃら揺らし始める。
「それでは始めます。まず真希さん、貴女の気を見ます。貴女の生年月日は…。」
占い師の狩野はゆっくりとした話し方で真希に質問しつつ、恋愛運について話し始める。低音の張りのある声が店内に流れる不思議な音楽に乗り、真希と陽菜の耳に届く。その声は不思議と心地良く、水晶の光とその奥で揺れる筮竹の動きに二人は自然と脱力し、ふんわりとした雰囲気に包まれていく。二人は我知らずリラックスしていた。
「あらっ、それでも安いわ…。じゃあ、それで…。」
「わかりました。ありがとうございます。では、お二人ともお座りください。占い中は水晶や手相などいろいろ複合的に占っていきますが、追加料金等は発生しませんので、ご安心ください。」
「へぇっ…。なんでも使うんですね〜。」
陽菜が珍し気に大きな瞳で狩野の手元に置かれた水晶などの道具を見る。
「ええ、その人に合わせて一番良い道具を使ってしっかり占いをしていきますので。では、ここにお名前と誕生日だけお書きください。」
「は〜い。」
二人揃って返事をするとサラサラと名前と生年月日を書いていく。占い師の狩野は二人が書く内容を目で追いながらリモコンを取り出し、操作し始める。すると店内のスピーカーから不思議なリズムを奏でる音楽が流れ出す。
「これは中国に伝わる二胡と太鼓で演奏されるものでして、私が集中力を高めるために流させていただきます。」
何やら怪し気であり、本格的でありそうな雰囲気に二人とも占い当たりそうと思ってしまう。真希はそういう風に思わせるための雰囲気作りなのかなとも考える。
「それでは占いを始めたいと思います。お二人が占ってほしいことはなんでしょうか?」
「恋愛運をっ!ママも私も恋愛運を聞きたいです!」
陽菜が勢い込んで言う。
「わかりました。では、まずはお二人の恋愛運を見ていきたいと思います。そのために基本的にお二人は私ではなく、この水晶を見てください。この水晶がお二人の気を吸い、その気の流れから、私が占いますので。」
「は〜い。」
「わかりました。」
陽菜と真希がそれぞれ返事をし、薄暗い部屋の中で妖しく光る水晶を見つめる。その向こうで狩野が筮竹(ぜいちく)と言われる八卦の占いで使用される細長い棒の束をじゃらじゃら揺らし始める。
「それでは始めます。まず真希さん、貴女の気を見ます。貴女の生年月日は…。」
占い師の狩野はゆっくりとした話し方で真希に質問しつつ、恋愛運について話し始める。低音の張りのある声が店内に流れる不思議な音楽に乗り、真希と陽菜の耳に届く。その声は不思議と心地良く、水晶の光とその奥で揺れる筮竹の動きに二人は自然と脱力し、ふんわりとした雰囲気に包まれていく。二人は我知らずリラックスしていた。