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奸計〜罠に堕ちた女達〜
第23章 復讐
「まず、狩野さんを痴漢だと言った女性。加賀えいみ。現在21歳。都内の大学に通う3年生ですが、この加賀えいみ。普段からいろんな男性に難癖つけてお金を脅し取る常習犯ですね…。彼女、見た目も可愛いし、スタイルもいいから、それをエサに高校生の時から男を騙して金を巻き上げて、ブランド品なんかを買い漁ってます。被害にあった男性は私達がざっと調べただけでも20人近くになりますよ。」
「やっぱり…。一連の流れがスムーズ過ぎた…。あれは初めてじゃなかったからだ…。」
「狩野さんの件がある前に一度、痴漢騒ぎを起こしてます。その時は本当に痴漢されたようですが、その際に示談でお金をもらったことで味をしめたのでしょう。」
「なるほど…。しかし、石原のほうも…?」
「そうですね。石原理奈。現在28歳。今もまだ狩野さんもいた会社に勤めています。実は彼女、加賀えいみの高校の先輩に当たるんですよ…。しかも部活も同じ。面識がある。彼女は大人しい雰囲気ですが、なかなかの性格ですよ。」
「あいつら…知り合いだったのか…!」
「ええ、たまたま狩野さんと加賀えいみと石原理奈が同じ電車に乗り合わせた。そこで石原理奈は加賀えいみに会社の人間が同じ電車に乗ってるからターゲットにしてはどうか?その提案に乗って、加賀えいみが狩野さんを陥れたという流れだったようです。」
「そんな…。石原はなんで俺を…。なんでそんなこと…。」
「石原は特に狩野さんに恨みやらがあったわけではなく、単純に他人の不幸な様子を見て喜んでるだけですよ。どうやら他人の秘密を探って、陥れるのが趣味のようです。」
「そんな…。俺は小金がほしい女子高生と、ただ他人の不幸を嘲笑うためだけの奴に、会社まで首にされて人生めちゃくちゃにされたのか…。」
「加賀えいみは金。石原理奈は他人を嵌めることを一番の目的にしてます。二人はいつも組んでるわけではなく、目的などが重なった時だけ一緒に行動するようです。」
「許せん…。絶対に復讐してやる…。」
「ご依頼通り、二人の秘密は握っております。これをご覧下さい。」
探偵が狩野の前に写真と何かの書類、そしてボイスレコーダーを置く。最初の写真にはえいみが路上で男に何かケースのようなものを渡し、金を受け取る光景が写っている。
書類は理奈が送ったと思われるメールをプリントアウトしたもの。
「これは…?」
「やっぱり…。一連の流れがスムーズ過ぎた…。あれは初めてじゃなかったからだ…。」
「狩野さんの件がある前に一度、痴漢騒ぎを起こしてます。その時は本当に痴漢されたようですが、その際に示談でお金をもらったことで味をしめたのでしょう。」
「なるほど…。しかし、石原のほうも…?」
「そうですね。石原理奈。現在28歳。今もまだ狩野さんもいた会社に勤めています。実は彼女、加賀えいみの高校の先輩に当たるんですよ…。しかも部活も同じ。面識がある。彼女は大人しい雰囲気ですが、なかなかの性格ですよ。」
「あいつら…知り合いだったのか…!」
「ええ、たまたま狩野さんと加賀えいみと石原理奈が同じ電車に乗り合わせた。そこで石原理奈は加賀えいみに会社の人間が同じ電車に乗ってるからターゲットにしてはどうか?その提案に乗って、加賀えいみが狩野さんを陥れたという流れだったようです。」
「そんな…。石原はなんで俺を…。なんでそんなこと…。」
「石原は特に狩野さんに恨みやらがあったわけではなく、単純に他人の不幸な様子を見て喜んでるだけですよ。どうやら他人の秘密を探って、陥れるのが趣味のようです。」
「そんな…。俺は小金がほしい女子高生と、ただ他人の不幸を嘲笑うためだけの奴に、会社まで首にされて人生めちゃくちゃにされたのか…。」
「加賀えいみは金。石原理奈は他人を嵌めることを一番の目的にしてます。二人はいつも組んでるわけではなく、目的などが重なった時だけ一緒に行動するようです。」
「許せん…。絶対に復讐してやる…。」
「ご依頼通り、二人の秘密は握っております。これをご覧下さい。」
探偵が狩野の前に写真と何かの書類、そしてボイスレコーダーを置く。最初の写真にはえいみが路上で男に何かケースのようなものを渡し、金を受け取る光景が写っている。
書類は理奈が送ったと思われるメールをプリントアウトしたもの。
「これは…?」