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奸計〜罠に堕ちた女達〜
第23章 復讐
ネットで調べても、指定された店は何の情報も出て来なかった。しかし、指定された住所、店名に間違えはない。約束の時間が近づいて来たので、意を決し、お店のドアを開く。
店の中は風俗店のように、廊下の両側に個室が並んでいる。入口すぐに小さなカウンターがあり、東南アジア系の店員がニコニコして立っている。
「あのう…。芹沢さんと約束している石原ですが…。」
指定された通りに店員に声をかける。
「アア…。セリザワさんの人ネ。聞いてルヨ。コッチネ。」
片言の日本語で店員が案内してくれる。どんどん奥へと進む店員。通り過ぎる部屋からは女性の喘ぎ声らしきものが聞こえる。それが理奈の恐怖を煽る。
「ココね。入って。」
店員が一番奥の部屋のドアを開ける。重々しいドアが音を立てて開く。恐る恐る理奈が部屋に入ると、すぐにドアが閉まる。中は事務所みたいにデスクやソファが置いてある。
中には数人の男性がいた。デスクやソファに思い思いの場所に座っている。ソファに座っていた男性が立ち上がる。
「ようこそ。石原理奈さん。時間通りに来てくれて安心しました。」
にこやかに出迎える男性だが、理奈はその笑顔に恐怖を覚える。どう考えても裏の人間の雰囲気を纏っているのだ。
「どうぞ。お座りください。まずはゆっくりお話ししましょう。」
有無を言わさぬ雰囲気の男性に、理奈は大人しくソファに座る。
「いや〜。きれいでスタイルもいい方だ…。さぞかし、会社ではモテるでしょうね〜。」
男性は向かいのソファに座り、ニヤニヤしながら言う。
「そんなことより、あなたは誰なの?何のために私をこんなところに…?」
理奈は微かに震える声で問い詰める。
「ん〜。せっかちな人ですね〜。まあ、気持ちはわかりますが…。私が誰かは特に意味なくて…。それより大事なのはあなたが何をしたかでね。」
男性は名乗らないまま、テーブルの上にメールをプリントアウトしたものや不倫現場の写真を並べる。
「わ、私を脅すつもりなの…?」
顔を青くして聞く理奈。相手の目的としてはそれしか考えられない。
「ん〜。そうですね。結果的にはそうなるでしょうね。」
「結果的ってどういう…?」
「まあ、あなたを脅すより大事なのは復讐ですよ…。」
「復讐…?わ、私はあなたに何かした覚えなんて…。」
「私にはね…。これを聞いてください。」
店の中は風俗店のように、廊下の両側に個室が並んでいる。入口すぐに小さなカウンターがあり、東南アジア系の店員がニコニコして立っている。
「あのう…。芹沢さんと約束している石原ですが…。」
指定された通りに店員に声をかける。
「アア…。セリザワさんの人ネ。聞いてルヨ。コッチネ。」
片言の日本語で店員が案内してくれる。どんどん奥へと進む店員。通り過ぎる部屋からは女性の喘ぎ声らしきものが聞こえる。それが理奈の恐怖を煽る。
「ココね。入って。」
店員が一番奥の部屋のドアを開ける。重々しいドアが音を立てて開く。恐る恐る理奈が部屋に入ると、すぐにドアが閉まる。中は事務所みたいにデスクやソファが置いてある。
中には数人の男性がいた。デスクやソファに思い思いの場所に座っている。ソファに座っていた男性が立ち上がる。
「ようこそ。石原理奈さん。時間通りに来てくれて安心しました。」
にこやかに出迎える男性だが、理奈はその笑顔に恐怖を覚える。どう考えても裏の人間の雰囲気を纏っているのだ。
「どうぞ。お座りください。まずはゆっくりお話ししましょう。」
有無を言わさぬ雰囲気の男性に、理奈は大人しくソファに座る。
「いや〜。きれいでスタイルもいい方だ…。さぞかし、会社ではモテるでしょうね〜。」
男性は向かいのソファに座り、ニヤニヤしながら言う。
「そんなことより、あなたは誰なの?何のために私をこんなところに…?」
理奈は微かに震える声で問い詰める。
「ん〜。せっかちな人ですね〜。まあ、気持ちはわかりますが…。私が誰かは特に意味なくて…。それより大事なのはあなたが何をしたかでね。」
男性は名乗らないまま、テーブルの上にメールをプリントアウトしたものや不倫現場の写真を並べる。
「わ、私を脅すつもりなの…?」
顔を青くして聞く理奈。相手の目的としてはそれしか考えられない。
「ん〜。そうですね。結果的にはそうなるでしょうね。」
「結果的ってどういう…?」
「まあ、あなたを脅すより大事なのは復讐ですよ…。」
「復讐…?わ、私はあなたに何かした覚えなんて…。」
「私にはね…。これを聞いてください。」