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奸計〜罠に堕ちた女達〜
第23章 復讐
「特殊なシチュエーション…?何だ、それは…?」

「それはですね…。」

狩野は芹沢と細かく打ち合わせをしていく。理奈はじっと静かにそれを聞きながら、身体の震えを抑えるのに必死だった。狩野に抱かれ、強烈な快感を与えられた後に、何人もの男達に輪姦され、どれだけ泣き叫んでも許されず、身体のあらゆる場所を弄られ、暴力も使われ、理奈は奴隷として堕ちるしかなかった。理奈のあらゆる秘密や恥ずかしい映像を握られていることもあり、反抗する気は一切なくなった。

しかし、こうして狩野達が話すのを聞くと改めてゾッとする。その資金力や暴力。そして、犯罪をも躊躇わないもの言いに、自分がどれだけ愚かなことをしたのか、相手がどれだけ巨大なのかを理解したのだ。3年前まで普通の会社員であったはずの狩野の変貌に理奈は恐れを抱く。

こうして、加賀えいみを追い詰める計画がスタートとした。


3日後、理奈はえいみに連絡する。会社終わりに芹沢の部下と合流し、乗せられた車の中で電話する。

「あっ…、えいみ?久しぶり。うん、そうね…。ああ、あなた、前に痴漢のやつしたじゃない?うん、そうそう…。いいターゲットが見つかったのよ…。最近、入社してきた奴なんだけど…。うん…。おとなしい性格なんだけど…、視線が厭らしくて…。うん…。ああいう奴、大嫌いだから、えいみに嵌めてもらいたくて…。やる?そう、毎日、同じ時間の同じ電車に乗ってるから…。うん。じゃあ、明後日の金曜に。うん。また連絡するね。」

会話を終えた理奈は黙って聞いていた男達に確認する。理奈をさんざん輪姦した男達だ。

「こ、これで良かったかしら…?」

「ああ、問題ない。では、お前をこのまま狩野さんのところに送り届ける。」

「ご主人様のところに…?」

聞いていなかった話に理奈が疑問を口にするが、男達はそれ以上、何も言わない。理奈を輪姦す時は饒舌に下品な言葉で罵ってきたのに、今の冷淡な様子が、訓練された裏稼業の人間を感じさせ、理奈は恐ろしかった。

まもなく車は高級マンションに到着し、理奈はエレベーターに載せられ、高層階に案内される。狩野は宝くじで高額当選した後にここに引っ越していた。事情を知らない理奈は改めて狩野の変わりように混乱する。

「よく来たな…。君たちもご苦労様。」

マンションの一室で理奈を狩野が出迎える。男達は無言で頷き、帰っていく。
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