この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
奸計〜罠に堕ちた女達〜
第23章 復讐
「お、俺は…触ってないから…!絶対にっ!」

周りの声に勇気をもらったのか、疑われた男も大声で主張し始めた。まさしく四面楚歌の状態に陥るえいみ。その時、ちょうど電車が駅に着く。えいみは自分にとって良くない状況だと考える。そして、意識するより早く、扉が開くと同時に男の手を離し、逃げ出そうとしてしまった。これはえいみにとって悪手だった。逃げるということは完全に自分の非を認めるようなものなのだ。
えいみが逃げきれば良かったが、扉を抜けホームに降り立ったえいみの腕を掴んだ人間がいたのだ。
振り返ったえいみに強面の男性がニヤリと笑う。

「姉ちゃん…。それはダメだわ…。そうは問屋が下ろさねえぞ?俺をグルだと疑っておいて、逃げ出すなんざ…いい度胸してんな?」

「ち、違う…。これは…。離して…。」

えいみの周りを先ほどのメンバーが取り囲む。痴漢を疑わるた男も、夜の雰囲気を纏う女も、おとなしそうな女性も。
顔面が蒼白になるえいみ。そんなえいみに強面の男が言う。

「ちょっと付き合ってもらおうか?ゆっくりお話ししようじゃないか?」

男がえいみを連れ立って歩き始める。周りの乗車客は関わりを避けるようにえいみ達から視線を逸らす。駅員の姿も見えない。えいみは助けを求めるように理奈の姿を探すが、ホームのどこにも理奈の姿はない。
呆然として、えいみは引きずられるように改札を出て、駅も出る。この時点でおかしいと思えなかったことにえいみは後悔する。話ならば駅員を呼んで駅構内で出来たはずなのだ。

それをしないで駅を出てしまった。その時点でえいみの運命は決まっていたのだ。

駅を出るとすぐさま目の前に黒塗りの車が止まる。強面の男性はえいみを車内に押し込むと、自分も乗り込む。他の人間は車には乗らなかった。二人が乗るとすぐさま車が発車する。

「なっ、何…?ど、どこ行くの…?ねえ…?帰して!何であんただけなのよっ!他の奴らはっ!?」

えいみが叫ぶが強面の男は動じず、ニヤニヤ笑うだけであった。

「や、やっぱり…!あんた達グルなのねっ!?わ、私をどうするつもりっ!?どこ行くのよっ!?」

「姉ちゃん…。あんまりキャンキャン叫ぶなよ…。静かにしとけよ?あんまりうるさいと手が出るぞ?一発殴るくらいはしていいらしいからな…。」

男はえいみの喉を掴み、脅してくる。ギョロリとした目に睨まれ、黙り込む。
/816ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ