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第23章 復讐

「払った上でお前達が俺を裏切るなら、俺は全財産を注ぎ込んでもお前達に復讐するさ。」

狩野はしっかりと芹沢を見返しながら言う。

「今回はお前達に頼んだが、他にも同じような組織を確認できている。俺の残りの全財産を使えばなんとかなるだろう。」

狩野の答えに部下達の暴力的な雰囲気が膨れ上がる。理奈は隣で震えているが、狩野はピクリとも動かず、芹沢を見ている。

「…わかりました。ずいぶんと覚悟されているようだ…。あなたのように金払いも良くて、話の出来る方とはいい関係でいたい。」

芹沢はテーブルに置いてある二つの封筒を手に取る。

「おいっ！編集作業はそこまでだ！この前からの映像データをまとめて狩野さん連絡渡せ。パソコンなどにデータが残らないようにしろ！それから関わった人間には今回の件は絶対に他人に話すなと伝えろ！お前達も美人を二人も抱けて満足しただろ？」

「わかりました。」

芹沢の命令に部下達は素直に応じる。一斉に作業に取り掛かる部下達。それを見て、芹沢が立ち上がる。

「では、データをまとめている間に奴隷の様子を見に行きませんか？」

「ああ、そうだな。」

狩野も立ち上がり、理奈と共に芹沢についていく。

昨日と同じ部屋に案内され、ドアが開かれると、そこには昨日と同様に全裸で吊り革に両手を拘束されたえいみがいた。

昨日はずいぶん泣き叫んだせいか、目元は赤く染まり、化粧も落ちている。化粧をしなくても目鼻立ちがはっきりしており、十分に魅力的である。身体はシャワーを浴びてきれいになっているが、こちらもあちこちが赤く染まり痛々しい雰囲気である。

えいみは狩野達が入ってきたことに気づいて、視線を向ける。

「ご、ご主人様…。今までのこと…反省しております…。これからはご主人様の奴隷として…ご主人様のお望みすることに全て従いますので…。どうぞ、私を捨てないでください。」

うっすらと涙を浮かべ、たどたどしく訴えるえいみ。精神的にボロボロな上、一晩中、男達に輪姦されたので、体力的にも限界なのであろう。ふらふらの状態ではあるが、必死に奴隷宣言をする。

「昨日からの映像も何もかも俺が握っている。俺を裏切ったら、昨日以上のことがお前に降りかかるぞ？わかっているな？」

「は、はい…。もう…私の身も心もご主人様のものです…。裏切ることなんか…絶対にしませんから…。」