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奸計〜罠に堕ちた女達〜
第5章 宅配
「すみません。宅配便です。荷物をお届けに参りました。表の宅配ボックスが開かなくて…。荷物も重いのでこちらにお持ちしました。」
「あっ!?そうでした…!すみません。今、行きます。」
綾子の家はきちんと宅配ボックスを備えていたが、一昨日から何故か壊れて開かなくなっていた。明らかに誰かに壊された様子で犯人もわからず、腹立たしい。業者も困っただろう。急いで玄関に行き、ドアを開ける。
「すみません。今宅配ボックス壊れてて…。ありがとうございます。」
「いえ、大丈夫です。重いですので、中に置きましょうか?」
宅配業者は若い20代の男だった。しっかりと筋肉が付いた体をしている。その彼が若干重そうに荷物を持っている。
「あっ、はい。よろしくお願いします。」
「はい、失礼します。」
宅配業者が荷物を持って玄関に入り、荷物を置く。
『こんな重そうなもの、頼んだ覚えないけど…。良二かしら…?』
荷物に視線を集中させていた綾子は宅配業者が素早くポケットから何かを取り出したことに気づかない。その直後…。
【バチッ!!】
「きゃんっ!!?」
電撃が走る音とともに綾子の身体が崩れる。宅配業者は綾子の身体を支えながら、素早く玄関の鍵をかける。
「なっ、何を…?うぐっ…。」
痺れる身体と衝撃で綾子はうまく話せない。男は黙って綾子の身体を引きずるようにリビングへ運ぶ。そして、背負っていた小さなバッグから猿轡と手錠を取り出し、あっと言う間に綾子を拘束してしまう。後ろ手に手錠をかけられ、猿轡をかまされてしまった綾子はリビングの床に転がされる。
「ん〜っ!?んぐぅっ〜!?」
綾子は必死で大声を出そうとしながらもがくが果たせない。男がそんな綾子の前でポケットからナイフを取り出す。もう片方の手には先ほど綾子を動けなくしたスタンガンが握られている。その両方をチラつかせながら男が言う。
「静かに大人しくしてろ。そうすれば命まではとらない。」
「んんっ~!?んむぅっ〜!!」
そう言われても綾子がもがいて声を出そうとする。男は綾子の髪を掴み、首筋にナイフを突きつける。
「大人しくしろって!そのきれいな顔に傷つけられたいか?」
「んんっ〜!うんっ〜!」
綾子は涙目で『わかった』という風に何度も頷く。それを見た男はナイフをしまい、綾子に言う。
「今からこれを外してやる。」
「あっ!?そうでした…!すみません。今、行きます。」
綾子の家はきちんと宅配ボックスを備えていたが、一昨日から何故か壊れて開かなくなっていた。明らかに誰かに壊された様子で犯人もわからず、腹立たしい。業者も困っただろう。急いで玄関に行き、ドアを開ける。
「すみません。今宅配ボックス壊れてて…。ありがとうございます。」
「いえ、大丈夫です。重いですので、中に置きましょうか?」
宅配業者は若い20代の男だった。しっかりと筋肉が付いた体をしている。その彼が若干重そうに荷物を持っている。
「あっ、はい。よろしくお願いします。」
「はい、失礼します。」
宅配業者が荷物を持って玄関に入り、荷物を置く。
『こんな重そうなもの、頼んだ覚えないけど…。良二かしら…?』
荷物に視線を集中させていた綾子は宅配業者が素早くポケットから何かを取り出したことに気づかない。その直後…。
【バチッ!!】
「きゃんっ!!?」
電撃が走る音とともに綾子の身体が崩れる。宅配業者は綾子の身体を支えながら、素早く玄関の鍵をかける。
「なっ、何を…?うぐっ…。」
痺れる身体と衝撃で綾子はうまく話せない。男は黙って綾子の身体を引きずるようにリビングへ運ぶ。そして、背負っていた小さなバッグから猿轡と手錠を取り出し、あっと言う間に綾子を拘束してしまう。後ろ手に手錠をかけられ、猿轡をかまされてしまった綾子はリビングの床に転がされる。
「ん〜っ!?んぐぅっ〜!?」
綾子は必死で大声を出そうとしながらもがくが果たせない。男がそんな綾子の前でポケットからナイフを取り出す。もう片方の手には先ほど綾子を動けなくしたスタンガンが握られている。その両方をチラつかせながら男が言う。
「静かに大人しくしてろ。そうすれば命まではとらない。」
「んんっ~!?んむぅっ〜!!」
そう言われても綾子がもがいて声を出そうとする。男は綾子の髪を掴み、首筋にナイフを突きつける。
「大人しくしろって!そのきれいな顔に傷つけられたいか?」
「んんっ〜!うんっ〜!」
綾子は涙目で『わかった』という風に何度も頷く。それを見た男はナイフをしまい、綾子に言う。
「今からこれを外してやる。」