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奸計〜罠に堕ちた女達〜
第24章 百合散花
玄関に入るとかなり広い。大学生にはもったいないくらいの広さである。しかし、玄関の電気しかついておらず、中は暗い。
「電気が消えてるな…。つけてたのに…。」
狩野が呟く。美紀は促されて靴を脱ぎ、上がり込む。
その時、急に狩野が動く!
美紀の後ろから抱き着くように羽交い締めにして、白い布のようなもので美紀の口を塞ぐ。
「なっ!?んぐっ…!?んんっ~!!んむぅ…!」
大声を上げようとするが、しっかり口を塞がれ、上手く声を出せない。狩野を振りほどこうとするが、意外にも細身の狩野の力は強く、それも果たせない。
『な、何を…。こいつ…!いったい何をするつもり…。る、瑠衣…。瑠衣を助け…な…きゃ…。』
美紀は瑠衣のことを思い浮かべ、必死に抵抗しようとするが、身体から力が抜け、意識を失ってしまう。
狩野は自分の腕の中でぐったりとする美紀を抱き締め、にやりと笑う。
美紀が目覚めると、そこは大きなベッドの上だった。状況がわからず辺りを見渡すが、そこは見知らぬ部屋だった。窓がなく、ベッドの近くに小型の冷蔵庫。そして壁側にはピアノやギターなど楽器が並ぶ。部屋の真ん中にはテーブル。
美紀は立ち上がろうとするが、上手くできない。後ろ手に両手を縛られているからだ。美紀は必死にもがき、身体をひねる。すると、背中側に寝かせられた瑠衣の姿が見えた。
「る、瑠衣っ!瑠衣…!大丈夫?ねぇ…?瑠衣…?」
瑠衣は眠っているようで返事がない。規則正しく胸が上下し、衣服の乱れもないことを確認し、一安心する。しかし、瑠衣もまた、後ろで両手を拘束されているのが見えた。
部屋には二人以外いない。美紀は必死に呼びかける。
「瑠衣っ!ねえっ!瑠衣!起きて!起きてよっ!」
すると、瑠衣の目がうっすら開く。
「み、美紀…先輩…?こ、ここは…?」
「良かったわ…。起きたのね…。私にもわからない。狩野の部屋だと思うけど…。」
「狩野先輩の…?あっ!?私…そうだ…。狩野先輩に連れて来られて…。」
「何があったの…?いったい…。」
「私…。美紀がいないから寂しくて…。酔ってきたから、1回外に出て、酔いを冷まそうと…。そしたら、狩野先輩が来て…。最初は心配してくれてたけど…。大事な話があるって言われて…。狩野先輩が美紀と付き合ってるって言われて…。」
「はあっ!?そんなこと…あるわけないわ!」
「電気が消えてるな…。つけてたのに…。」
狩野が呟く。美紀は促されて靴を脱ぎ、上がり込む。
その時、急に狩野が動く!
美紀の後ろから抱き着くように羽交い締めにして、白い布のようなもので美紀の口を塞ぐ。
「なっ!?んぐっ…!?んんっ~!!んむぅ…!」
大声を上げようとするが、しっかり口を塞がれ、上手く声を出せない。狩野を振りほどこうとするが、意外にも細身の狩野の力は強く、それも果たせない。
『な、何を…。こいつ…!いったい何をするつもり…。る、瑠衣…。瑠衣を助け…な…きゃ…。』
美紀は瑠衣のことを思い浮かべ、必死に抵抗しようとするが、身体から力が抜け、意識を失ってしまう。
狩野は自分の腕の中でぐったりとする美紀を抱き締め、にやりと笑う。
美紀が目覚めると、そこは大きなベッドの上だった。状況がわからず辺りを見渡すが、そこは見知らぬ部屋だった。窓がなく、ベッドの近くに小型の冷蔵庫。そして壁側にはピアノやギターなど楽器が並ぶ。部屋の真ん中にはテーブル。
美紀は立ち上がろうとするが、上手くできない。後ろ手に両手を縛られているからだ。美紀は必死にもがき、身体をひねる。すると、背中側に寝かせられた瑠衣の姿が見えた。
「る、瑠衣っ!瑠衣…!大丈夫?ねぇ…?瑠衣…?」
瑠衣は眠っているようで返事がない。規則正しく胸が上下し、衣服の乱れもないことを確認し、一安心する。しかし、瑠衣もまた、後ろで両手を拘束されているのが見えた。
部屋には二人以外いない。美紀は必死に呼びかける。
「瑠衣っ!ねえっ!瑠衣!起きて!起きてよっ!」
すると、瑠衣の目がうっすら開く。
「み、美紀…先輩…?こ、ここは…?」
「良かったわ…。起きたのね…。私にもわからない。狩野の部屋だと思うけど…。」
「狩野先輩の…?あっ!?私…そうだ…。狩野先輩に連れて来られて…。」
「何があったの…?いったい…。」
「私…。美紀がいないから寂しくて…。酔ってきたから、1回外に出て、酔いを冷まそうと…。そしたら、狩野先輩が来て…。最初は心配してくれてたけど…。大事な話があるって言われて…。狩野先輩が美紀と付き合ってるって言われて…。」
「はあっ!?そんなこと…あるわけないわ!」