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第26章 温泉動画配信

二人はその離れの一室に宿泊する。離れには室内と露天にそれぞれ風呂があり、さらに宿泊者全員が入れる大きな混浴の露天風呂がある。知る人ぞ知ると言った感じの旅館であるからこそ、二人はここを選んだのだ。

「さてと…。この後だけど…。先に混浴の方に行ってみる？今の時間ならあんまり人いなさそうだし。」

「そうですね〜。とりあえず今日は混浴露天風呂と、ここの室内と露天風呂の３つを撮れば、終わりだし。のんびり温泉浸かってのんびりしますか？」

「だね〜。あとは食事風景ちょっと撮るだけでいいし。人が映らないならって許可はもらってるし。早めに撮っちゃおうか？」

「じゃ、準備しましょうか？紗英先輩から着替えます？」

「いいわよ。湯浴み着だっけ？それと浴衣はっと…。」

紗英と麻奈は旅館が用意している混浴用の湯浴み着と、浴衣を取り出す。まずは紗英が鏡の前に立ち、着替える様子を麻奈が後ろで撮影する。もちろん着替えの全てを撮る訳では無く、下着姿になる寸前まで、全身ではなく、足元だけを映すなどして、撮るのだ。
こうすることでやはり男性視聴者がかなり増える。二人も最初は恥ずかしい気持ちがあったが、最近は手慣れたものである。スムーズに紗英が浴衣に着替え終え、ポーズを取るまでを撮影すると、交代して麻奈の着替える様子を撮り始める。

黒髪ストレートの爆乳と呼んでいいくらいの胸を持ちながら圧倒的なスタイルの良さをキープする紗英と、紗英と比べると小さく見えるが、Ｅカップでバランスの取れたプロポーションと少し派手目な麻奈。二人ともに視聴者からは人気がある。

二人は浴衣に着替え終わると、機材を持って混浴露天風呂に向かう。途中、受付で改めて撮影許可をもらう。受付の優しそうな中年の女将がニコニコ笑いながら許可を出してくれる。

「これでたくさんお客様が来てくれるなら嬉しいわ〜。今日はあなた達と男性１人しかお客様いないから、安心して。」

「男性の方がいらっしゃるんですね。しかも１人で？」

こういう旅館に男性１人で泊まるなんて珍しいと紗英が尋ねる。

「ええ。まだお若いんだけど、あなた達みたいにあちこちの温泉回ってらっしゃるそうよ。でも年に数回来ていただいてる方でね。温泉について詳しいからお話ししてみたら？」

「お会いしたら聞いてみます。では、入って来ますね。」

二人は改めて混浴露天風呂へと向かう。