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奸計〜罠に堕ちた女達〜
第26章 温泉動画配信

先ほど紗英と一緒に入った時にいた男性だ。目を丸くして驚いたように麻奈を見ている。そこで麻奈は自分が失敗してしまったことに気づく。
脱衣所を出たところで会った時、男性は麻奈達に遠慮し、すぐに温泉を上がったのだ。そして麻奈達と時間が被らないようにわざわざ15時に入ると言ってくれたのに、麻奈はそれを忘れてしまっていたのだ。時刻は15時過ぎ。
『あちゃ〜。やっちゃった…。せっかく時間ずらしてくれたのに…。怒らせちゃったかな…。迷惑だったよね…。』
動画配信で重要なのは周りへの配慮だ。それを忘れ誰もいないと思って大きめの声を出していたことを反省する麻奈。
男性が立ち上がり、近づいてくる。今度はちゃんと腰を隠す男性用の湯浴み着を履いている。麻奈は男性に声をかける。
「すみません。うるさかったですよね…。この時間に入るっておしゃっていたのに…すみません。」
「いやいや、お気になさらずに…。ただちょっと確認したくて…。」
男性は麻奈と話しやすい位置まで近づいて、湯の中に腰を下ろす。
「あっ…。何でしょう?」
「それは録画ですか?ライブとかではないですよね?」
「あっ、は、はい。録画です。まだ配信とかはしていません。」
麻奈は慌てて答える。
「それなら良かった…。ちょっと職業上の問題があって、顔が映るとまずいもので。」
「そうなんですね。すみません。これ、ちゃんと消しますね。」
麻奈は男性に画面を見せるようにして先ほど撮った動画を消去する。
「ありがとうございます。安心しました。しかし、ちょっと見てしまいましたが、紹介がお上手ですね。あんなにスラスラ言葉が出てくるなんて素晴らしいですよ。」
男性がニコニコ笑いながら褒めてくれる。
『良かった…。怒ってないみたいで…。』
麻奈は安心すると共に褒められたことを嬉しく思う。
「まだまだです…。紗英先輩の方が上手だし…。」
「先ほど一緒にいた女性ですか?」
「あっ、はい。私…麻奈って言います。もう一人が紗英で、【さえまなチャンネル】って番組を配信してるんで良かったら見てください。」
「私は狩野と言います。自営業してまして。しかし、あなたみたいにきれいな女性が温泉紹介しているなら人気が出そうですね。ぜひ見させていただきますよ。」
「あ…、ありがとうございます。嬉しいです!」
麻奈はにっこり笑う。
脱衣所を出たところで会った時、男性は麻奈達に遠慮し、すぐに温泉を上がったのだ。そして麻奈達と時間が被らないようにわざわざ15時に入ると言ってくれたのに、麻奈はそれを忘れてしまっていたのだ。時刻は15時過ぎ。
『あちゃ〜。やっちゃった…。せっかく時間ずらしてくれたのに…。怒らせちゃったかな…。迷惑だったよね…。』
動画配信で重要なのは周りへの配慮だ。それを忘れ誰もいないと思って大きめの声を出していたことを反省する麻奈。
男性が立ち上がり、近づいてくる。今度はちゃんと腰を隠す男性用の湯浴み着を履いている。麻奈は男性に声をかける。
「すみません。うるさかったですよね…。この時間に入るっておしゃっていたのに…すみません。」
「いやいや、お気になさらずに…。ただちょっと確認したくて…。」
男性は麻奈と話しやすい位置まで近づいて、湯の中に腰を下ろす。
「あっ…。何でしょう?」
「それは録画ですか?ライブとかではないですよね?」
「あっ、は、はい。録画です。まだ配信とかはしていません。」
麻奈は慌てて答える。
「それなら良かった…。ちょっと職業上の問題があって、顔が映るとまずいもので。」
「そうなんですね。すみません。これ、ちゃんと消しますね。」
麻奈は男性に画面を見せるようにして先ほど撮った動画を消去する。
「ありがとうございます。安心しました。しかし、ちょっと見てしまいましたが、紹介がお上手ですね。あんなにスラスラ言葉が出てくるなんて素晴らしいですよ。」
男性がニコニコ笑いながら褒めてくれる。
『良かった…。怒ってないみたいで…。』
麻奈は安心すると共に褒められたことを嬉しく思う。
「まだまだです…。紗英先輩の方が上手だし…。」
「先ほど一緒にいた女性ですか?」
「あっ、はい。私…麻奈って言います。もう一人が紗英で、【さえまなチャンネル】って番組を配信してるんで良かったら見てください。」
「私は狩野と言います。自営業してまして。しかし、あなたみたいにきれいな女性が温泉紹介しているなら人気が出そうですね。ぜひ見させていただきますよ。」
「あ…、ありがとうございます。嬉しいです!」
麻奈はにっこり笑う。

