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奸計〜罠に堕ちた女達〜
第27章 義母
「孝宏さん。掃除機かけるけどいいかしら…?」

ソファに座ってテレビを見ている孝宏に声をかける。洋子は孝宏との距離感の難しさから、丁寧な言葉で話す。

「ああ…。ありがとうございます。」

孝宏も洋子には敬語で話す。小さい頃から家事をしてきた孝宏は基本的に洋子の家事の手伝いも自然としてくれる。しかし、そうすると洋子のやることがなくなるため、最近はあえて手伝わないこともある。基本的に義弘に似て優しい人だと洋子は感じていた。

孝宏はテレビを消し、携帯を見る。しかし、視線はどうしても洋子の方に向かう。すると、掃除機をかけるため、前かがみになった洋子の胸元が見える。孝宏は洋子の深い深い胸の谷間に視線が吸い寄せられてしまう。慌てて目を逸らすが、しばらく経つと、また洋子を見る。すると今度は洋子のむっちりとしたお尻が孝宏の方を向いていた。

孝宏から見ると一回り年が離れた女性。同級生にはない色香。その熟れた身体に孝宏はどうしようもなく、欲情を唆られる。孝宏が悶々とする中、洋子は掃除機をかけ終え、洗濯物を持って庭へと干しに行く。洋子が部屋を出ていくとようやく孝宏は深い溜息をつく。

『ヤバい…。やりたい…。ヤリタイ…。洋子さんと…。』

孝宏は洋子への想いを止められなくなっていた…。股間の収まりがつかない。必死に洋子への恋慕を紛らわすため、テレビを再びつける。その時…。

「きゃあっ!?」

庭の方から小さな悲鳴が聞こえた。慌てて孝宏が庭を見に行く。そこには昨日の雨で泥濘んだ庭に転んだ洋子の姿があった。

「だ、大丈夫?洋子さん!?」

「う、うん…。蜂が…。急に飛んできたから…。」

洋子の視線の先に蜂が飛び去る姿が見えた。

「あぁ~、汚れちゃった…。どうしよ…、これ…。」

洋子が困ったように自分の服を見る。ちょうど水たまりのようになったところに転んだようで、服や髪が泥だらけになっている。シャツが濡れ、ブラがさらに濃く透けている。淡い紫色のブラに孝宏の心臓が跳ね上がる。

「とりあえず立って…。」

孝宏が手を差し出し、洋子の手を取り立ち上がらせる。

「ありがとう…。はぁ…。びっくりした…。私…、シャワー浴びてくるね…。」

「わかったよ、気をつけて。」

互いに驚きからか、言葉遣いが敬語ではなくなっていた。孝宏は洋子の柔らかな手のひらの感触にドギマギしていた。
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