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奸計〜罠に堕ちた女達〜
第29章 教え子〜連鎖〜
しかし、狩野の言葉が香菜に迷う時間を与えてくれない。

「迷ってる暇はないぞ?さっきから射精してしまいそうになってるからな…?あと少し激しい動きをすれば射精るぞ?」

狩野がクイクイと腰を動かす。香菜の膣内で狩野のモノがさらに膨張し、射精が近いことを香菜は悟る。

「くっ…。ひどい…。こんなの…。早希ちゃん…。ごめん…。ごめんなさい…。私…。」

香菜は泣きながら携帯を操作し始める。香菜にはどうしようもなかった。中出しなんて恐怖でしかない。処女を奪われた挙げ句に中出しまでされたらと思うと指が早希の番号を探し始めた。
ましてや先ほどの映像を他人に見られたらと思うと香菜に拒否することなどできるはずがなかった。

香菜は呼吸を整える。そして狩野をキッと睨み言う。

「電話します…。しますから…動かないでください…。」

「あぁっ…。もちろんだ。抜きはしないが、会話が終わるまでじっとしておくから…。」

香菜は狩野が動かないことを確認し、改めて息を整えてから通話ボタンを押す。

『ごめん…。早希ちゃん…。私…。嫌なの…。こんな奴の子どもなんか妊娠したくない…。だから…お願い…。電話に出て…!』

心の中で友達を裏切る残酷な決断をさせられる香菜。涙を流しながら、震える指で携帯を耳に当てる。

トゥルル…。トゥルル…。呼び出し音が鳴る。

今日は土曜日。昨日、早希に稽古に来るかラインで聞いたら、特に用事はないが、手を怪我しているから稽古は休むと返事が来ていた。ならば、家にいて電話に出られるはず。
そんなことを考えながら香菜は早希が電話に出るのを待つ。

『お願い…。出て…。』

香菜が自分の卑しさに苛まれながら願う。その時。

「もしもし〜?香菜~?」

「あっ…。も、もしもし…。早希…?」

「んっ。どうしたの?」

電話口からのんびりとした早希の声が聞こえてきた。
香菜は安心と残念さの両方を同時に感じる。

「香菜〜?なんかあった〜?」

「あっ…!い、いや…。あの…え、映画でも一緒にどうかと思って…。んっ…。ほら…。見たい映画があるって言ってたでしょ…?稽古早く終わるから…。はぁっ…。」

早希の声に慌てて香菜は言い訳がましく早口で誘う。目の前では狩野がジッと二人の会話を聞いている。香菜の下半身は未だ快感の波がジンジンと押し寄せている。時折、甘い声が出てしまう。
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