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第32章 肝試し

「あはぁっっ…♡もっとぉ…♡もっとしてぇ…！狂ぢゃうくらいぃ…激しくぅっ…！はああぁっ…♡」

荒川は痛みの中で聞こえる声に意識を取り戻す。

「なっ…！？な…なんだよ…これっ！？の…望っ！？」

目を開けた荒川の前で望が全裸で後ろから男に犯されていた。月明かりの下、望の厭らしい身体が揺れている。そして、そんな望の顔は荒川が見たことない恍惚とした表情である。

「あはっ…♡郁人くぅ…ん。目が覚めたぁ？ごめんね？私…この人に浄化されちゃったぁ…♡もう…郁人くん…いらないわぁ…♡」

「おっ…おいっ！？望っ！？な、何言って！？おいっ！やっ、やめろっ！やめるんだっ！おいって！？グフッ！！？」

狩野が望を犯しながら荒川を蹴り上げる。椅子に縛られ動けない荒川は苦しげに呻くことしか出来ない。

助けを求めるように左右を見ると、左側に加藤と笹山が同じように椅子に縛られている。笹山は血塗れの状態で意識がない。加藤も怪我をし、酷い状態だが、意識はあるようで、目を開いている。

「おいっ！浩次っ！大丈夫…か…？」

加藤に声をかけようとした荒川が加藤の様子に息を飲む。目は開いているものの、心ここに在らずと言った感じだ。さらに加藤の膝元には千恵美がいた。

千恵美もまた全裸であった。さらに望と同じく恍惚とした表情で、全身を精液のようなもので汚されていた。

「千恵美…。なんで…。ち…千恵美…。」

加藤は譫言のように千恵美の名前を呼ぶ。

荒川が目覚める前に加藤は目覚めた。目の前で同じように狩野によって犯されていた。

千恵美もまた快楽の中で狩野を求めていた。

「はああぁっ…♡凄いぃっ…♡こんなの初めてぇ…！んひぃっっ…♡も…もう…他の男なんて…いらないっ！！はうぅっ…ん♡あなたがいいっ！んはぁっ…♡こ…こいつと別れるっ！こんな奴ぅ…いらないからぁ…！あなたの女にしてぇっ…！あ…あぁっ…ん♡中にぃっ…ちょうらぁいっ！！あはぁっっ…♡」

目の前で知らない男に抱かれ、中出しを求め、加藤は捨てられた。痛みや異常な体験に加藤の心は折れていた。