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奸計〜罠に堕ちた女達〜
第34章 透明化と時間停止
男が麻貴の部屋を出たのは昼過ぎてからであった。朝まで交わり合い、一眠りしてから再び身体を求め合った。

自分がレイプされたことも忘れ、麻貴は男にまた会いたい、抱いてほしいとねだってくるほどであった。

男は連絡先を聞き、時間が合う時に寄ると言い残し去って行った。

男は来た時同様に透明になって出ていく。エレベーターではなく、階段で降り、マンション入口の自動ドアを、住人が出るタイミングに合わせて、外に出る。

男、狩野孝宏はすっきりした気持ちで往来する人々を見る。

狩野は26歳で、元々は会社員だった。大学を卒業して入った会社が想像していたより、遥かにブラックであった。世の中の不景気もあり、特別な技術も持たない狩野にはひたすら頑張るしかなかった。

朝から晩まで、二徹くらいは当たり前、休日もほとんどなく、3年間頑張り続けた。もちろん彼女を作る余裕などなく、さらには仕事ばかりで、まともに連絡にすら出ない狩野に対し、数少ない友人も離れていってしまった。

そして、ついに自殺まで考え始めた狩野の前に突如として、女が現れた。

会社からの帰り道。深夜2時。人通りも車も往来も全くない道の真ん中にその女は立っていたのだ。

『なんだ…あの女…?轢かれるぞ…。』

狩野は不思議に思いながら、ちょっとヤバいかもしれないと、足早に通り過ぎるつもりだった。

近づくにつれ、女の様子が見て取れるようになると、さらに驚く。

漆黒の長い髪が揺れ、その女性の顔立ちは惚れ惚れするほど美しかった。人気女優ですら凌駕するほどの美貌。そしてその身体もまた凄まじい。外国人以上に張りのある豊かな胸。きっちりと括れた腰つき。大きなキュッと上がったヒップ。そこから長く伸びる脚。そのメリハリの効いた身体を包むのはボンテージ。SMの女王様が着るやつだ。長い脚には黒のストッキングとピンヒール。

『すんげぇ…美人…。スタイル良すぎだろ…。しかし、いったい…何してんだ…?道の真ん中で…。』

チラチラ女を観察しながらも、関わったらヤバそうだと思い、歩みを止めない狩野に後ろから声がかかる。

「あはっ…♡見ぃ〜つけた♡貴方がいいわ〜♡」

その声を聞いただけで射精出来るのでは?と思うほどに厭らしさ満載の声に振り向いた狩野は目を見開く。

道の真ん中にいたはずの女がいつの間にか、狩野の後ろに立っていたのだ。
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