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奸計〜罠に堕ちた女達〜
第35章 エアコン修理
電話を切ったあと、智亜は慌てて部屋の片付けに取りかかる。出しっぱなしになっていた下着類をしまい、さらにベランダに干してある自分の服を取り込んでいく。あえて数枚の雅也のシャツは残して。
いつものように夫がいることを匂わせたほうがいいと出張前に心配症の雅也に言われ、自分の服を洗濯する時にわざと雅也のシャツなども洗って干している。

室外機を見る時に邪魔にならないようにベランダの隅に位置を変え、取り込んだ下着をクローゼットにしまう。それからエアコンの近くのものも確認し終わった時にインターホンが鳴った。

インターホンの画面を見ると作業着姿の男性が立っている。

「はい…。」

「毎度ありがとうございます。エアコンキットです。」

男性はインターホンのカメラに向かって社員証を見せてくる。画質が粗く、はっきりとは見えないが、マグネットにあった会社のマークは見えた。

「はい、今開けます。」

智亜は玄関に向かい、ドアを開ける。しっかりとした体つきの同年代くらいと思われる男性が立っていた。

「お電話ありがとうございます。早速エアコンを見させていただいて、見積もりを出させていただいてよろ…しいでしょうか?もし、見積もりがご希望に添えない場合は遠慮なくおっしゃってください。」

なぜかその男性は智亜を見て一瞬固まるような仕草をした。しかし、何事もないように営業トークを続けていく。

不審に思いながらも、とりあえず男性をエアコンの場所に案内する。

マンションの10階。リビングからは見晴らしの良い景色が望める。そのリビングのエアコンが不具合を起こしている。

「これなんですけど…冷房だけ効かなくて…。診てもえますか?」

エアコンから視線を男性に向けると、また固まっていた。不審に思い、首をかしげる智亜。その様子に作業員の男性は我に返ったように、慌てて返事をしてくる。

「わ、わかりました。冷房が効かないんですね?ちょっと見させていただきます。」

そう言って荷物を広げ始めた。

「冷房が効かなくなったのはいつ頃からですか?」

「これをお買いになったのは?」

作業員の男性は極力、智亜の方を見ないようにしながら質問をしてくる。内心首をかしげながら、智亜は返答していく。

ベランダにも案内し、室外機も確認してもらう。音を確認したあと、再びエアコンの方へ移動する。
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