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奸計〜罠に堕ちた女達〜
第8章 隣人
「んひぃっっ!やめてぇっ…!だめよっ!これ以上はぁっ!あひぃぃっん!だめぇっ!中はっ…!んはあぁっっ!」

由衣は妄想にのめり込み、気がつけば大声で喘ぎ、顔も知らぬ隣人の男に中出しされるところで絶頂を迎える。

「はぁっ…。はぁ…。何、やってんだろ…私。」

絶頂を迎え、急に冷静になりため息をつく。シーツがびしょびしょになるくらい濡れてしまっている。さらにいつの間にか隣の行為も終わったのか静かになっていた。

『うわっ…!聞かれてたらどうしよう…!』

急に恥ずかしくなる由衣。慌てて後片付けをし始める。

『まだ21時か…。大丈夫かな。シーツも下着も洗っちゃうか…。』

一人暮らしが多いこのアパートは夜中でも洗濯機を回す住人も多い。由衣はこの時間ならまだ大丈夫と急いで気怠い身体をお越し、シーツと下着を洗う。洗濯機が回り終えるとシーツをベランダに干す。

『あれっ?誰かいる…。』

隣のベランダから薄く光が漏れている。携帯の光がチラチラと明るい。微かに人がいる気配が、ベランダの非常壁の向こう側に感じられる。

『女の人かな…。男の人かな…。どっちだろ…?』

先ほどの声が聞こえてたのではと由衣は勝手に緊張する。その時、トントンとベランダを隔てる非常壁を向こう側からノックしてきた。

「えっ…!?」

由衣が思わず、声を上げると向こう側から男が声をかけてくる。

「すみませんね。いつもうるさくて。彼女がやたらしたがるもんで…。」

「……。」

由衣は黙ったまま固まる。突然、見知らぬ顔もわからない人から声をかけられたのだ。当然の反応だろう。男は由衣からの返事がなくても、話を続ける。

「でも、君もずいぶん厭らしいんだね?隣の声聞きながらオナニーしちゃうんだから…。」

「……!?」

由衣は思わず、口を押さえる。危うく声を出すところだった。反応してしまうと怖いので必死に声を出すのを我慢する。そっと部屋に入ろうとする由衣にさらに言葉が投げかけられる。

「君の欲求不満が溜まってるなら、俺が解消してあげてもいいよ?こっちの行為が終わった時に、この壁をノックしてくれたら、それを合図に伺うよ?どう?自分で言うのもなんだけど、俺すごいよ?彼女の声聞いてたらわかると思うけど。」

男の言葉を聞きながら、由衣はそっと部屋に入り、しっかりと鍵をかけ、カーテンもきっちり閉める。
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