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奸計〜罠に堕ちた女達〜
第36章 マッチングアプリ
「ちなみにゴム有りで。生は絶対にやんないから。」

澪の言葉に優愛が言葉を重ねる。男性は提示された条件に考え込む表情を見せる。

その様子に優愛はさらに言葉を続ける。

「ラブホ行くなら、着替えないとマズいし…。そっからまた着替えるの面倒なんだよね…。お兄さんがもうちょい出してくれるなら、ちゃんと着替えるよ?」

男性は優愛の言葉に頷き、返事をする。

「まあ…、今日は臨時収入あるしな…。なら、1人3.8で。ホ別でゴム有り。いいかな?」

2人は再び視線を送り合う。欲を言えばもうちょい釣り上げたいが、相手が微妙に金額を刻んできたので、限界なのだろう。短時間で4万近く稼げるなら、ラッキーと思える。2人は軽く頷き合う。

「オッケー。じゃあ、お兄さん、ちょっと待ってて…。駅のトイレで着替えてくる。」

「ああ、わかったよ。」

2人はさっさとカバンを手に取り、駅にあるトイレに向かう。1番近い多目的トイレに2人で入る。

「やったね♡1人4万近くだよ!ラッキー♡」

「ちゃちゃと射精させて、遊びに行っちゃお♡」

「だね♡2人相手ならすぐじゃん♡」

2人は興奮した様子で話しながら、ササッと着替える。大きめのバッグにはパーカーとスカートが入っている。制服のジャケットやリボンを脱ぎ、白のワイシャツを隠すように羽織る。スカートも脱ぐ。

「うわぁ…澪…。勝負下着みたいじゃん…。」

ムッチとした澪のお尻を包む下着は黒のレース付きのもの。女子高生にはそぐわないが、澪の体型にはよく似合う。

「優愛だって…。清楚系なのにいやらしいじゃん?」

優愛は白地に淡い紫色が入ったもの。少し細めなので、小さく引き締まったお尻が丸見えである。

互いに話しながらも手早く着替える。2人ともスカートは普通のミニスカートだ。これで一見して女子高生とはわからない。大人びた体型から女子大生でも通じそうである。

「逃げてないよね…?」

「なんか、臨時収入あるって言ってたから…余裕ありそうだし…。もともとお金有りそうな雰囲気だし…大丈夫じゃない?」

「そうだね。わざわざ声かけてきたわけだし…。」

せっかくの大金を逃したくないと、足早に駅前に戻る2人。2人の心配を他所に男性は同じ場所に立っていた。

「お待たせ。お兄さん。」

「いやいや、早かったね。じゃあ、すぐ前のとこ行く?それとも近くは嫌?」
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