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奸計〜罠に堕ちた女達〜
第37章 万引き2〜書店の罠〜
『もう…初体験は済ませたのは知ってるけど…。周りから言い寄られたり…してるかな…?あ…、私は…いつからしてないんだっけ…?』

ここで優里奈の思考はあらぬ方向に流れる。38歳という熟した身体。それでいて未だ若さを保つ身体。早くに夫を亡くし、優愛が中学に上がる前まではそれなりに男性との付き合いも0ではなかった。

しかし、多感な年頃になり始める時にはすっぱりと異性関係を断ち切った優里奈は、6年近く、性行為をしていない。

『まだ…私も…男性から求められたりできるかしら…?』

鏡の前に立ち、自分の身体をしげしげと観察してみる。服の上からでもはっきりとわかる胸の膨らみ。Gカップというその大きさ故、若干垂れてきてはいるが、それでも張りがあると言ってる良い状態。お腹周りもまた、ほんのりと脂肪がついてはいる。どうしても落ちない脂肪だが、太っていると言われるほどでもない。そして、大きなお尻。ケアは欠かせないので、柔らかさと肌の綺麗さには自信がある。

『ん…。変な気分になってきちゃった…。今日は…遅番だし…。しちゃおうかしら…。』

優里奈は自らの豊かな胸を揉みしだき、スカートの上から秘部に触れる。

『んくぅ…ん♡あぁ…ダメぇえっ…。自分の指じゃ…満足…できないよぉおっ…。本物がぁ…欲しい…。誰かにぃ…思いっきりぃ…突いてほしいぃいっ…♡』

結局、優里奈はその日は朝から自慰行為に耽ることになる。そして、自身の要求不満な状態を自覚する。自分の指では満足できない。それがこの後、最悪の状況を呼び込むことになると知らずに…。



『ハァ…。来ちゃったけど…。どうしよう…。』

学校帰りの優愛の10メートル先に狩野の待つ本屋が見える。近づくにつれ、足が重くなるが、行かざるをえない。行かなかったら、動画を公開されてしまう恐怖。そして、昨日味わった快感に対する期待。

ぐちゃぐちゃな思考に悩まされながら、ゆっくりと歩く。その時、本屋から1人の女性が出て来た。20代と思しき綺麗な女性。長い髪を靡かせ、颯爽と歩く女性と優愛はすれ違う。

『店から…出てきたけど…。あの人の知り合い…?綺麗な人だけど…なんか…。』

優愛はチラリと女性を見ながら違和感を覚える。自分がこれから行く店から出て来た綺麗でスタイルの良い女性。一見、清楚な雰囲気を持つが、なぜか優愛はその女性から卑猥な印象を受けた。
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