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奸計〜罠に堕ちた女達〜
第39章 内見
『あれ…私…。何を…?あっ…!?』

急速に意識が戻り、美月は狩野に犯されたことを思い出す。

『私…中に…射精されて…。な…なんてこと…?』

慌てて自分の身体を見て、美月は思わず、首を傾げる。きちんとスーツを着ている状態で床に寝ていたのだ。美月は不思議に思いながら身体を起こす。

「…っ。」

身体が異常に重い。身体に残る倦怠感。パンツスーツの中で各所に残る熱い残り火。それらが先ほどまでの行為が夢じゃなかったと理解させられる。

しかし、きちんと服を着て、床も綺麗な状態である。

『どういうこと…?夢…?私はいったい…?どれくらい…気を失って…?』

そんなことを考えていたら、部屋のドアが開いた。慌てて、そちらを見ると、狩野が濡れた手をタオルで拭きながら、入ってきた。

「おや…?気がついたかい?かれこれ30分以上は寝てたけど…。」

「そっ…そんなにっ…!?」

美月は自分の腕時計を見る。この部屋に来て、すでに2時間が経過している。

「ちょうど今、掃除が終わったところだよ…。いや、大変だったよ…。あちこちビチャビチャで…。服を着せるのもね…。」

「あっ…あなたが…あんなこと…するからっ!そうじゃなければ…。」

狩野の言い草に美月は睨みながら叫ぶ。

「まあまあ…。ここでいつまでも話しててもマズいから…。そろそろ行こうか…?」

「い…行くって…?どこに…?か…帰るわよ…。もう…。い…いや…私…警察…。そうよ…!警察に行きます!」

混乱から、徐々に理性を取り戻し始めた美月はそう叫ぶ。自分がされたことを再認識し、警察に行ってやると意気込む。

「警察か〜。行ってもいいけど…その前に…これについて話さない?」

狩野はポケットから取り出した携帯の画面を美月に見せる。その際に狩野が携帯を操作する。

【はああぁっっ…♡きっ…きてるゅぅ…ぅゔぅっ…♡中にぃいっ…♡あぢゅいぃっ…♡あぢゅいのがぁあっ…♡くはぁあっ…♡ひゃぁっ…ぁん♡何これぇ…おがぢぐなるゅぅ…♡ぎもぢいいっ…♡かはぁっ…♡】

大きな音で動画が再生され、美月の卑猥な声が響き渡る。

「なっ…!何それっ…!?さっきの…!?だっ…駄目っ!消してっ!消しなさいっ!」

一瞬でその動画の意味することを理解し、美月は顔を真っ青にしながら、叫ぶ。

狩野がビデオカメラを準備していたことを思い出す。
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