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奸計〜罠に堕ちた女達〜
第41章 枕営業
里依紗の了承を得たので、狩野は立ち上がる。少し声のトーンを変え、里依紗に演技に入ったことを知らせるように話す。

「雪平さん…。ちょっといいかな…?話があるんだ。」

「は…はい…。オーナー。何でしょうか…?」

里依紗は声のトーンと名字呼びされたことで、先ほどの設定に沿って返事をする。狩野は再びベッドに腰を下ろし、里依紗はその前に立つ。

「雪平さん、私に何か言わなきゃいけないことがあるんじゃないかい…?」

「えっ…?私がオーナーに…ですか…?い、いえ…。あ…ありません…。」

「本当かい…?今なら大めに見てあげようと思ってるけど…。隠し事してないかい?」

「わ…私は何も…。隠し事なんか…。何もないですよ…。お話ってそれだけですか…?それだけなら帰りますけど…。もうバイトの終了時間終わってますし…。」

里依紗はまともに狩野を見ることなく、忙しなく胸元のリボンを弄りながら、早く解放されたい雰囲気を出す。急に始まった寸劇だが、きちんと雰囲気が出ている。

『役者のほうでも…何とかなるんじゃないかな…?』

狩野はそんなことを考えながら、次の台詞を口にする。

「何も言わないつもりか…?仕方ない。雪平さん、君…店のお金を盗んだでしょ…?」

「はっ…はぁっ…!?なっ、何を証拠にっ…!?いくらオーナーとはいえ、言って駄目なことありますよ!訴えますよ!」

一瞬たじろいだが、すぐに不機嫌な顔で狩野を睨みながら、強気に出る里依紗。

「これだから最近の若い娘は…。訴えると言えば、大人が恐れて何も言えなくなると思ってるのかね…。やれやれ…。」

「なに…ふざけたことを…!私を疑うなら、本当に訴えますからねっ!」

「だからさ〜、私が何の証拠もなく、こんなこと言うと思う?」

「なに…?しょ…証拠があるって言うのっ!?出してみなさいよっ!」

あくまで強気の姿勢を崩さない里依紗。狩野はそんな里依紗に不敵な笑みを浮かべる。

「雪平さん…。君さ〜、事務所に監視カメラがないって思ってるでしょ?店のレジなんかはカメラがあるから、盗りづらい。でも、事務所の一時保管場所はカメラがないからって…。事務所は皆を信用してカメラ付けてなかったからね〜。」

「だから…。カメラないし、私を疑っても証拠もないし。私は嘘言ってないから、白状するの待っても無駄ですよっ!」

不機嫌さが増す里依紗。
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