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奸計〜罠に堕ちた女達〜
第41章 枕営業
『今…録画を止めてくれなのよね…?さすがに…録画されるのは…。恥ずかしすぎる…。』

先ほどの狩野の言葉は言う必要のない台詞だった。それを敢えて口にしたのは里依紗に録画はしないと暗に伝えるためだったのだろうと推測する。


狩野は自分の意図が正確に伝わったのを里依紗の躊躇いから安堵に変わった表情で理解する。

『さすがに初体験を録画するってのは、ハードルが高すぎるよな…。』

狩野はそう考えながら、タブレットに目を落とす。画面は真っ暗になっているが、その実、カメラのアプリは動き続けている。里依紗にはずっと隠し通すつもりであるが、まだ録画は生きているのだ。狩野は女性が自分に抱かれ、変わっていく様子が1番好きだ。それを永遠に残したいほどに。

狩野は素知らぬ顔で演技を続ける。

「さて、証拠は見せた…。雪平さん…?君はいったいどう申し開きするんだい…?」

「あっ…。あの…私…。その…。」

狩野の問いに慌てた里依紗は上手く言葉を続けられない。先ほどの録画の衝撃があとを引いている。それが上手く証拠を突きつけられ、動揺しているように見える。

里依紗はぐっと唇を噛みしめる。狩野に上手く誘導されてしまったのが、少し悔しい。里依紗はこの寸劇にのめり込んでいく。

「かっ…返します!返せばいいでしょっ!?はいっ!すみませんでした!」

先ほど狩野が出した数万円をベッドに叩きつける。最初にこの設定を提案した時から、この流れも考えていたのだろう。先回りするように用意された小道具に、里依紗は内心引き気味になりつつ、活用させてもらう。

「おいおい…。金を返せば全てが許されるとでも…?それに前回のを合わせれば足りないし…。」

「そっ…、それも返します!きょ…今日は無理ですけど…。必ず返しますっ!だから…。」

「だから何…?」

狩野は冷たく言い放つ。

「だ…だから…。許し…。」

「えっ…?最近の若い人は泥棒しておいて、金を返せば許されると思ってるの…?そんなわけないじゃん。警察に突き出す案件だよ?これ?」

「け…警察…!?そんなっ…!警察はやめてくださいっ!」

「今さら何言ってんの?警察に連絡するし、親にも連絡させてもらうから。せっかくアイドルになりたいって願う娘を泣く泣く上京させたのに、バイト先の金に手をつけて、警察沙汰とは…、親御さん悲しむだろうね〜?」
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