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調教物語~ある男の性癖~
第10章 夜のデート

「何を覆い隠す」

「だって…恥ずかしいから…」

「君はそんなに恥ずかしいものを
身に付けていたのか?」

「いえ…」

決して安価なショーツではない。
ブランドものの高級品だ。
ただ、未使用であれば誰に見られようが
関係なかったが、
自分が身に付けて
いやらしいシミが付着しているだけに
誰にも見られたくないというのが本音だった。

武郎は、そんな咲希の恥じらいを
倍増させるかのように
ショーツを目線の高さまで持ち上げると、
いきなりバッと広げた。

「やめてください!」

咲希がショーツを奪い返そうとすると
眼光鋭く睨まれた。
そうやって咲希の動きを牽制すると
武郎はおもむろにショーツを裏返した。

「ほほう…よい具合にシミがついてるじゃないか」

「ほんとに恥ずかしいので勘弁してください」

そう言いながら
咲希は股間が
どんどん濡れていっていくのがわかった。

「今夜の記念に
これは貰っておこう」

武郎は匂いを嗅いで満足げに微笑むと
ショーツを大事そうにブリーフケースに入れた。

「えっ?あの…返していただけないんですか?」

「こんな無粋なものはいらないだろ?」

困った…
ショーツを返してもらわないと
ノーパンで帰宅しなければいけないということだ。


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