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調教物語~ある男の性癖~
第11章 大槻のアプローチ

いつもは不快な通勤列車のラッシュも
人混みに押されて武郎に密着できたので
咲希は夢心地だった。

衣服から露出している腕や足は
ファンデーションを重ね塗りして
なんとかごまかすことが出来たけれど
手首のアザはかなり強くの残っているので
どうしようもなかった。

『部署の方々に
SMの性癖があるのかと思われるわね…』

でもそのアザが武郎に愛された証なのだから
手首のアザを見るたびに咲希の下半身は疼いた。

さて、問題はノーパンの事だった。
武郎は頑なにショーツを返してくれなかった。
出勤の途中でコンビニでショーツを買いたいと
武郎に願い出たが
「そんな無粋な真似は許しませんよ」と
お許しをもらうことが出来なかった。

会社のロッカールームで
ひたすら誰も居なくなるのを待って
急いでミニスカートを脱いで
制服のスカートに履き替えている時、
いきなりロッカールームのドアが開いて
よりによってこういう時にあの女、
伊東加菜恵に恥ずかしい姿を見られてしまった。

「あら~!金沢さん、ノーパンだなんて
あんた、大胆やねえ!」

「し~っ!大きな声を出さないでよ
いろいろと事情があるのよ!」

「ふ~ん…もしかして武郎さんのご命令なん?
それにブラウスも昨日のままやし…
あなた、もしかしてお泊まりやったんかしら?」

加菜恵は咲希がノーパンであること以外に
服装も昨日のままだし
股間が綺麗に脱毛していることや
尻肉が真っ赤に腫れていることに
武郎との仲が急激に親密になったのねと悟った。


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