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調教物語~ある男の性癖~
第11章 大槻のアプローチ

総務部の自分のデスクに着席する際には
昨日の加菜恵のようにソッと腰を降ろした。

それでも着席すると
尻肉がジンジンと痺れて
加菜恵のように辛い表情になってしまった。

その様子を見て、加菜恵は面白くなかった。

ファンデーションでも塗って
誤魔化しているけれど
いたるところにうっすらと
キスマークを確認できたし
手首には縛られた後が残っているではないか。

『なんや、この女!
そんなに武郎さんに愛されたんか?』

忌々しくて
咲希をひっぱたいてやりたい衝動に駆られた。

「金沢さん、おはようございます」

昨夜、残業を代わってくれた大槻が
「これ、一応やっておきましたが
もう一度、確認の目を通してくださいね」と
資料を咲希に差し出した。

「あ、大槻さん!
昨夜はありがとうございました
お陰で助かりました」

咲希は慌てて立ち上がって
大槻に頭を下げた。

『チャンスやわ!』

加菜恵の嫉妬が大胆な行動に出た。
偶然に足がかかったフリをして
咲希の椅子をずらした。

椅子がズレた事を知らずに
咲希はそのまま腰を降ろした。
当然あるはずの椅子がそこになく、
咲希はおもいっきり転んだ。

「きゃっ!」

派手に転んでしまったので「大丈夫ですか?」と
大槻が手をさしのべた。
しかし、偶然に転んだときに開脚をしてしまい
見事なツルツルの股間を
しっかりと大槻に見られた。

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