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調教物語~ある男の性癖~
第11章 大槻のアプローチ
「うわっと!!」
大槻は慌てて視線を逸らしてくれたが
それがかえって
しっかりと股間を見ましたよという証明となった。
「あら~!大槻さん、しっかり見はった?
金沢さんったら」
そこまで言うと加菜恵は大槻の耳元に口を寄せて
小声で「ノーパンでしたよね?しかもツルツルやなんて…」と、
ざまあみろとばかりに咲希に向かってニヤリと笑った。
「はあ?なんの事っすか?
自分、何も見てないっすよ」
大槻は加菜恵の囁きを無視するかのように
咲希の背後に回り
「大丈夫でしたか?」と
優しく肩に手を添えた。
「す、すいません…」
咲希は腫れ上がっている尻を
したたかに打ち付けたので
大槻の手を借りないと起き上がれなかった。
「僕は何も見ていないので
安心してください」
大槻の一言は余計だった。
それがかえってしっかりと
ノーパンの股間を見たと言っているのに等しかった。
「これには訳があって…」
「いいんですよ
僕は何も見なかったんですから」
大槻は咲希の腰を抱いて
ゆっくりと椅子に座らせてくれた。
『何やねん、これは!
茶番劇もいいとこやわ!』
武郎にしても大槻にしても
何で咲希に言い寄るのか
加菜恵には理解出来なかった。