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調教物語~ある男の性癖~
第11章 大槻のアプローチ

「痛~い!もう何なのよ!」

加菜恵に叩かれたことで
再びお尻が痛みだした。

『ほんと、彼女の言うように
これじゃあ、当分セックスは無理だわ…』

明日になれば痛みは引くだろうか?
武郎さまに可愛がってもらいたいのに…
あ、でも、武郎さまの事だから
きっとお尻が腫れていようがなかろうが
求めてくるに違いないわね

だから今夜は、たっぷりとお尻を労ってあげよう
湿布などを貼ったほうが早く治るかしら…

咲希は、そんなことを考えながら
地下駐車場へ向かった。
尻の痛みの事もあるが
ノーパンなので送ってもらえるのはとても助かる。

駐車場に出ると
大槻が「こっち、こっち~!」と
腕が千切れんばかりに振って手招きした。

小走りで大槻の元へ行き
「よろしくお願いします」とペコリと頭を下げた。

「いえいえ、お安いご用ですよ」

さあ、乗ってくださいと言われて咲希は戸惑った。
なにせ大槻のマイカーはワンボックスカーなので
乗り込むためには足を大きく上げないといけない。
ノーパンなので躊躇してしまった。

「あ、そうか…」

会社で咲希が転んだときに
ノーパンなのを知っている大槻は
「喉が渇いたので、
そこの自販機でコーヒーを買ってきますから、
どうぞ乗っておいてくださいね」と
気を利かせた。

『助かったわ…』

大槻が戻ってこないうちに
咲希は急いで車に乗り込んだ。

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