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調教物語~ある男の性癖~
第12章 緊縛教室

ドアにセンサーでも装着しているのか
ドアを開けると
ピンポンピンポンと心地好い音が流れた。

中はいくつもの部屋に区切られており
一番手前の部屋から梟(ふくろう)の仮面を着けて
タキシード姿の男が姿を現した。

男は何も言わずに
スッとカードを出した。
カードには『身分証明書をご提示下さい』と書いてある。

胡散臭く思いながらも
武郎は運転免許証を差し出した。

梟の男は申し込みリストを免許証と照らし合わせて
「うん」と頷いた。
そして、おもむろに
鷹の仮面とカードを差し出した。

カードには
『ここでは発声は禁物です
鷹の仮面を着けてください、
梟の男が案内役です』と書かれていた。

了解の意味をこめて頷き、
鷹の仮面と免許証を受け取った。

仮面を装着するのを確かめて
梟の男は着いてこいと手招きをした。

男に従って後を着いていくと
一番奥の部屋に案内された。

窓にはすべて暗幕が張られていて
外からは見えないようになっている。

部屋の片隅に
猫の仮面を着けた女が椅子に座っていた。

驚いたことに猫の女は
一糸まとわぬオールヌードであった。

梟の男が再びカードを見せてきた。
『さあ、あなたも全裸になるのです』と書かれてある。
梟の男が差し出すカゴに衣服を脱ぎ捨て
武郎も素っ裸になった。


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