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調教物語~ある男の性癖~
第12章 緊縛教室
部屋の照明灯が薄暗くなった。
それと同時に髑髏の仮面を着けて
褌(ふんどし)一丁の男が現れた。
「ようこそ、緊縛教室へ
私が講師の髑髏です
ここでは私以外の方が発声するのは禁止です」
仮面を着けているために
声が籠って聞き取りにくい。
武郎は耳を集中させて男の説明に聞き入った。
「緊縛はアートです
今宵は初心者の参加者なので
興奮してきて男は勃起し、
女は濡れるかもしれません
だが決してセックスはなさらぬように
ここはあくまでもアートを習得する場なのです」
いいですねという意味を込めて
髑髏の男は
鷹の武郎と蝶の仮面の女に視線を送った。
二人は頷く他なかった。
「さあ、今宵は緊縛の基本中の基本、
亀甲縛りを習得してもらいます」
髑髏の男の陰から麻縄を持った
全身タイツの女が現れた。
おそらくアシスタントという役割りなのだろう。
武郎の手元にも梟の男が麻縄を持ってきた。
そして蝶の女に武郎の傍に来るように手招きした。
「まずは縄を二重にして首に掛けます」
さあ、同じようにやってみなさいと
髑髏の男は全身タイツの女性に縄をかけた。
同じようにと言うことは
蝶の女を緊縛するということなのだろう。
武郎は見よう見まねで蝶の女に縄をかけた。
間近で見ると蝶の女はスタイルも良く
武郎の好みの女だった。